研究室の床のタイルがいくつかはがれてきたので 自分たちで張り替えることにしました。このページ は、そのときの記録で将来再び修理をするときの 参考のためにつくりました。業者に頼むより、非常に安く 手軽に1枚から修理できるのが最大の利点です。 是非皆さんもお試しください。
はがす工具は、壁についたポスターなどをはがす道具でお好み 焼きをひっくり返すもののようなものです。刃の先のとがって いるものとそれほどとがっていないもの2種類ありますが、安 いとがっていないものを買いました。1個300円何人かで作業す るので、3個買いました。
これはタイル用の接着剤として聞いて購入したものです。3000 円で13m2塗れますので、計算では100枚ぐらい塗 れます。
工具で隙間がありはいるところから静かに押してはがします。 簡単にはがれます。ゆっくり大きくはがすようにするのがコツ。 はがれない部分は、最後にたたく用に工具を使えば隙間ができはがれます。
金づちで軽くトントン
はがした部分は、前の接着剤が残っていますので、同じ工具で ある程度とります。無理して取る必要はありませんが、接着剤 をつけないでタイルをのせた時、がたがたしたり浮いているよ うな状態だと、またタイルが割れてしまいます。きれいになっ たら、少し塗れた雑巾で汚れを取ります。接着剤を使いますので あまり塗れすぎた雑巾を使ってはいけません。ほこりやゴミが くっつく程度のものが適当です。
接着剤が、固まらないように使わない時には必ずふたをして、 作業をするときだけふたをあける習慣をつけ てください。これは、作業中誤って、接着剤のかんを倒 してしまう危険を防止する意味があります。接着剤を塗るのに 一番適当なのは、段ボールを切ってはけを作ることです。これ なら使い終わったらそのまま捨てられますし、また自由に大き さを作ることができます。塗る時の注意は、あまり端いっぱい に塗らないことです。いっぱいに塗るとタイルを乗せて押すと 接着剤がはみ出てしまいます。端の部分は薄く塗ることが必要 です。全面に接着剤をつける必要はありません。段ボールのは けで均質にのばすとその後の作業がうまくいきます。
段ボールで作ったはけ
タイルをのせるときには、遠くから見て直線になるように方向に注 意します。 白い模様があるので、その方向を そろえること。 その後でそっと乗ってみてでこぼこしてい ないか、確認します。またこのとき接着剤がはみ出ないかを確認し ます。 はみでた接着剤は拭き取ります。また接着剤が足りなくてタイルが浮いていないか、4辺を確 認します。ここまでくれば、重りをのせてください。かなり重い重 り(10kg以上)でないと意味がありません。またずれない用に 注意します。重りは他の人が引っかけないように、わかりやすい用 に目印をつけておいてください。また紙にいつから接着剤をつけた か時間を書き、タイル養生中と注意書き を重りの上につけておいてください。翌日重りをはずし、4辺の周 りがしっかりついているか確認して作業を終了します。
接着がうまくいくかどうかがポイントです。そのために(1)よく よごれを落とし、平らにしておく。(2)接着剤を均質に、塗りす ぎないこと。(3)タイルをのせたら接着剤がタイルの面によくつ くように踏んで見てください。 接着剤がはみで たら、すぐ拭かないと、くつも床も接着剤だらけになりきたなくな ります。
はみでた接着剤をよくとっておかないと、あとで汚れがついてタイ ルが汚くなります。その場合には、スチールタワシでこすると綺麗 に落ちました。
寸法が合わない場合や角の場合には、押し切りで切ると綺麗に 切ることができます。
皆さん研究室をきれいにするために是非、協力して直してくだ さい。タイルを張り替えるのは、日曜大工の良い経験になりま す。将来おもわぬところで役にたつかもしれません。また実験と 同じで、良く考えて行動してください。いい加減に考えてやっても 結果はうまくいきません。どうしたらうまくいくか、少し考えると きっとここに書いてあるよりうまくいきます。もし、よりよいポイント があれば、ここに書き加えておいてください。