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ストリングタイプ

ストリングは、文字の配列です。ストリングは、 (ストリングの)要素は全て文字 (i.e. 0 と 255 の間の integer) でなくてはいけないという制限以外に、ベクトルの 持つ属性を(全て)持っています。文字の詳細に関しては、セクション 2.3 [文字タイプ]、 ページ 10 を参照して下さい。ストリングは(しかし) ベクトルではありません。

ストリングは、`"' 間の文字のリストとして (プログラムに)入力することができま す。 Lisp reader は、文字を読み込む際、何通りかの形式を用います。バックスラッ シュ `\' は `"' 中で特別な意味を持ちます。このエスケープ文字は、文字における バックスラッシュ (エスケープ)と同じ働きをします。

"\001" 8 進 integer。ASCII における同値なもの(ASCII 1, CTR-a)として読み込まれる "\C-a" "C-" と 文字。control 文字(ASCII 1, CTR-a)として読み込まれる "\M-a" "M-" と 文字。メタ文字(ASCII 301, Meta-a)として読み込まれる "\b" バックスペース(ASCII 8, BS, C-h) "\n" ニューライン(ASCII 10, LFD, C-j) "\r" キャリッジリターン(ASCII 13, RET, C-m) "\t" タブ文字(ASCII 9, TAB, C-i) "\f" フォームフィード文字(ASCII 12, C-l)

\ の後(それ以外のものが)続いたものは、その文字として読み込まれます。特に、 `"\\"' は 1つの \ からなるストリングとして読み込まれ、`"\""' は 1つの " からな るストリングとして読み込まれます。

`\C-a' のシンタックスは大文字の A に対しても小文字の a に対しても働きます(`C' は大文字でなくてはいけません)。`\n', `\r' 等は小文字でなくてはいけません。

ストリング中の control 文字に関しては、Lisp printer はその実際の control 文字 を中に含めたままストリングを出力します。それらは(Emacs で)設定された control 文字の表示方法に従って、画面上に表示されます。セクション 26.8 [ctl-arrow]、 ページ 255 参照。特別なシンタックスを必要とする他の2つの文字(`\' と `"')は `\' を前に置いて出力されます。

      "\\"
            => "\\"
      "\""
            => "\""

(誰が "testing" となるストリングを次のように扱うだろうか??)

      "test\
      ing"

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