Auto Fillモードは副モードで，行が長くなったときに自動的に行を分 けるものです．行の分割はSPCかRETが入力されたときだけ起きます．
M-x auto-fill-modeはAuto Fillモードの状態を反転します．また，正 の数引数のときはつねにAuto Fillモードにし，負の数引数のときはAuto Fillモー ドをやめます．Auto Fillモードのときは，モード行のかっこ内に`Fill'と 表示されます．Auto Fillモードは副モードで，バッファごとに設定できます． See section 副モード.
Auto Fillモードでは，行が指定した幅よりも長くなると，空白のところでそ の行は自動的に分割されます．SPCまたはRETを入力したときだけ， 行の分割が行なわれます．行を区切らないように空白や改行文字を入力するには， C-q SPCまたはC-q LFDとします(改行文字はラインフィー ドです)．また，C-oを入力しても行を分けずに改行文字の挿入ができます．
Auto FillモードはLispモードで使っても便利です．Lispモードで新しい行を
作るときに，その行をTABで字下げするようにします．また，行の終りに
書いたコメントが長くなったときはコメントが2行に分けられます．指定すれば，
コメント区切りをはじめの行の最後と次の行の先頭に挿入して，どちらの行も別
のコメントにすることができます．これは変数comment-multi-lineによっ
て指定できます(see section コメントの操作)．
Auto Fillモードでは，段落全体の再詰め込みはしません．行を分けることは できますが，つなぐことはできません．そのため段落の途中で編集すると，正し く詰め込まれていない段落になる可能性があります．段落を適切に詰め込む簡単 な方法は，陽にFillコマンドを使用することです．
多くのユーザはAuto Fillモードを好み，すべてのテキストファイルで使いた がります．初期化ファイルのセクションでそのように設定する方法を述べます． See section 初期化ファイル，.emacs.