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略称の定義

C-x +
ポイントの前にあるテキストに展開する略称を定義します (add-global-abbrev).
C-x C-a
上と同様ですが,現在の主モードでのみ有効な略称を定義します (add-mode-abbrev).
C-x -
バッファの語を略称として定義します(inverse-add-global-abbrev).
C-x C-h
バッファの単語をモードに特有の略称として定義します (inverse-add-mode-abbrev).
M-x kill-all-abbrevs
このコマンドの実行後では,すべての略称の定義が効果を失います.

略称を定義する一般的な方法は,略称から展開して欲しいテキストを入力し, ポイントをその後ろに移動し,C-x + (add-global-abbrev)と入力 することです.ミニバッファを用いて略称を読み込み,ポイントの前にある1語 もしくは数語の略称とします.略称から展開する語としてポイントの前の何語を 取るかは,数引数で指定します.たとえば上述の`foo'という略称を定義す るには,`find outer otter'というテキストを挿入し,C-u 3 C-x + f o o RETとします.

C-x +に引数0を与えると,略称はリージョンの内容に展開されるよ うに定義されます.

C-x C-a (add-mode-abbrev)コマンドも同様ですが,モードに特 有な略称を定義します.モードに特有な略称は,特定の主モードでのみ有効にな ります.C-x C-aはそれが入力されたときの主モードで使える略称を定義 します.引数はC-x +の場合と同一です.

展開されるテキストではなくて略称がバッファにある場合には,C-x + の代わりにC-x - (inverse-add-global-abbrev)コマンドを, C-x C-aの代わりにC-x C-h (inverse-add-mode-abbrev)を 使います.これらのコマンドは,"インバース"と呼ばれています.これらのコ マンドは,バッファにある引数とミニバッファを用いて読み込まれる引数の意味 を入れ換えるからです.

略称の定義を変更するには,新しい定義を与えて行ないます.略称がすでに定 義されている場合には,確認が求められます.略称の定義を削除するには, C-x +C-x C-aに負の引数を与えます.グローバル定義とモードに 特有の定義は1つの略称に対して独立しているので,どちらの定義を削除するか を指定したコマンドを使う必要があります.

M-x kill-all-abbrevsは存在するすべての略称定義を消去します.


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