M-x list-abbrevsの出力は次のようになります．
(lisp-mode-abbrev-table) "dk" 0 "define-key" (global-abbrev-table) "dfn" 0 "definition"
(空白行には特に意味はありません．他の略称の表は省略しました．)
かっこで囲まれた名前のある行は，ある略称のテーブルでの略称のヘッダです．
global-abbrev-tableにはすべてのグローバルな略称があります．主モー
ド名の後ろにならんでいる略称のテーブルは，そのモードに特有の略称定義を示
します．
各々の略称の表は，空白でない行が1つの略称を定義しています．最初の単語 は略称です．次にある数字は，略称が展開された回数を表しています．Emacsで は展開した回数を数えていて，実際にどの略称を使ったかを調べられるようにし ています．あまり使わない略称を消去する場合などに有効です．行の最後の文字 列は展開される文字列です．
M-x edit-abbrevsはEmacsのバッファで略称のリストを編集することに
よって，略称の定義の付加，変更，削除をする機能を提供します．リストは上述
のようなフォーマットです．略称のバッファは`*Abbrevs*'と呼ばれており，
Edit-Abbrevsモードになります．このモードでは，C-c C-cキーはバッファ
で指定された略称定義を有効にするコマンドとして再定義されています．このコ
マンドはedit-abbrevs-redefineです．このコマンドが実行されるとバッ
ファに表示されていない略称は消去されます．
edit-abbrevsは実際にはlist-abbrevsコマンドとほぼ同様の働
きをしますが，`*Abbrevs*'バッファを選択するか，単に表示するだけかの
差があります．