副モードはオプションですので，使用してもしなくてもかまいません．たとえ ば，Auto Fillモードは副モードで，SPCを打つと単語の間で長い行が分け られます．すべての副モードは互いに独立しています．また選択している主モー ドにも独立しています．大部分の副モードは，使われていることをモード行に表 示します．たとえば，Auto Fillモードではモード行に`Fill'と表示します．
副モードの名前に-modeを付けると，そのモードをオンまたはオフする
コマンド関数の名前が得られます．したがって，Auto Fillモードをオンまたは
オフにするコマンドは，M-x auto-fill-modeとなります．これらのコマン
ドは普通は，M-xで呼び出しますが，このコマンドにキーを割り当てるこ
ともできます．引数がないときは，この関数はモードをオフならばオンに，オン
ならばオフにします．これは"トグル"として知られている機能です．また正の
引数を与えると常にオンにし，陽に0か，負の引数を与えると常にオフにします．
Auto Fillモードは，わざわざ行を切らなくてもテキストをつめて入力できる ようにするものです．Emacsは行が長くなったら必要に応じて改行文字を挿入し ます．See section テキストの詰め込み.
Overwriteモードは，普通の印刷文字を入力すると，それをテキストに挿入せ ず，存在する文字を置き換えるようにするモードです．たとえばポイントが `FOOBAR'の`B'にあってOverwriteモードでGを入力すると `FOOGBAR'とはならずに`FOOGAR'となります．
Abbrevモードは，略称(abbreviation)が使えるモードです．略称を入力すると それが自動的に展開されます．たとえば，`amd'が`abbrev mode'に展 開されるようにもできます．See section 略称.