ひとまとまりのテキストにマークをつけるコマンド

単語やリスト，段落，ページといったテキストのまとまりにポイントとマーク を置くコマンドがあります．

M-@

次の語の終りにマークを設定します(mark-word)．このコマンドと次のコ マンドはポイントを移動しません．

C-M-@

次のS式の終りにマークを設定します(mark-sexp)．

M-h

現在の段落をリージョンにします(mark-paragraph)．

C-M-h

現在のLisp関数をリージョンにします(mark-defun)．

C-x h

全バッファをリージョンにします(mark-whole-buffer)．

C-x C-p

現在のページをリージョンにします(mark-page)．

M-@ (mark-word)コマンドは次の単語の終りにマークをつけ， C-M-@ (mark-sexp)は次のS式の終りにマークをつけます．これらの コマンドで入力の手間や，ときには画面の再表示の手間が省けます．

他のコマンドはポイントとマークの両方を設定し，バッファ内でテキストのま とまりを区切ります．M-h (mark-paragraph)コマンドは，ポイン トのまわりか，ポイントの後ろの段落の先頭にポイントを移動し，段落の終りに マークをつけます(see section 段落)．M-hコマンドは，段落全体を字 下げしたり大文字と子文字の変換，削除などを行なう場合に必要になります． C-M-h (mark-defun)はポイントのまわりか，あとに続くdefunの前 にポイントを，後ろにマークを置きます(see section Defuns)．C-x C-p (mark-page)はポイントを現在のページ(または引数によって，前のペー ジまたは後ろのページ)の前に置き，そのページの後ろにマークを置きます (see section ページ)．マークはページ区切りの次に置かれます(このページ区切りは リージョンに含まれます)．ポイントもページ区切りの次に置かれます(このペー ジ区切りはリージョンに含まれません)．最後に，C-x h (mark-whole-buffer)は全バッファをリージョンにします．ポイントは先 頭に移り，最後にマークが置かれます．