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メールを作成する

ここではメールの作成方法について説明します。Mew では、MIME 形式のメール だけを作成できます(MIME-Version: のないメールは作成できません)。

Draft モードに移行するには、次の2つの手段があります。

  1. `M-x mew-send' と入力する。
  2. Summary モードで `w' を押す。

すると、以下のようなバッファが用意されます。

To: 
Subject: 
X-Mailer: Mew version 1.68 on XEmacs 20.1
Mime-Version: 1.0
----

これを Draft モードといいます。草稿は、+drafts フォルダーの下に作成されます。 同時に複数の草稿を持つことが可能です。

以下、Draft モードの使い方を説明します。

ヘッダの補完

Draft モードにおいて、"----" から上をヘッダといいます。ヘッダでは以下よ うな便利な補完機能が提供されています。

<フィールド名の補完>

行頭の単語中で、しかも、上の行の最後が "," で終る継続行でなければ、 `TAB'`mew-fields' に定義されているフィールド名を補完できま す。

To: kazu@is.aist-nara.ac.jp
R`TAB'

上記の場所で `TAB' を押すと

To: kazu@is.aist-nara.ac.jp
Reply-To: 

となります。

<アドレスの別名の補完と展開>

MH では、alias という機能を使って、長く分かりにくいアドレスに短く覚えや すい別名を付けられます。たとえば、

mine: m-sakura@ccs.mt.nec.co.jp 

という別名は、mine という文字列を m-sakura@ccs.mt.nec.co.jp で置き換え ることを意味しています。

Draft モードのヘッダ内で、かつ、アドレスを書くべきフィールド上で、しかも、 1文字以上の文字列が前にある場所で `TAB' を打つと、アドレスの別名が 補完されます。

例を挙げてみます。

To: toshi,
	mi`TAB'

このように `TAB' を押すと、(他に候補が無ければ) mine まで補完されま す。

To: toshi,
	mine`TAB'

もう一度 `TAB' を押すと m-sakura@ccs.mt.nec.co.jp に展開され ます。

To: toshi,
	m-sakura@ccs.mt.nec.co.jp

アドレスが補完できない場所で `TAB' を打つと、単に `TAB' が入り ます。たとえば、

To: mine,`TAB'

では、単に `TAB' が挿入されます。

"@"で終る文字列は強制的に展開します。たとえば、以下のように似たような alias があった場合を考えて下さい。

mine: m-sakura@ccs.mt.nec.co.jp 
mineo: mineo@sfc.wide.ad.jp

mine を m-sakura@ccs.mt.nec.co.jp に強制的に展開するには、以下のように します。

To: mine@`TAB'

<フォルダ名の補完>

Fcc: などのようにフォルダを補完すべきところでは、`TAB' でフォルダを 補完できます。以下例を挙げてみます。

Fcc: `TAB'

"+" が補完されます。

Fcc: +`TAB'

候補が表示されるので、候補を見ながら適切な文字を入力します。

Fcc: +B`TAB'

候補が一意に定まれば補完されます。

Fcc: +Backup

<ドメイン名の循環的な補完>

また、`C-cTAB' でドメインを補完します。補完の候補は `mew-mail-domain-list' から選ばれます。

To: kazu@`C-cTAB'

上記の場所のように候補が一意に定まらない場合は、 `mew-mail-domain-list' の最初のドメイン名が挿入されます。

To: kazu@is.aist-nara.ac.jp`C-cTAB'

補完された後、さらに `C-cTAB' を押すと `mew-mail-domain-list' の次の候補に変換します。

To: kazu@wide.ad.jp

また、以下の補完が一意に定まれば、その候補を挿入します。

To: kazu@w`C-cTAB'

上記の例は次のようになります。

To: kazu@wide.ad.jp

<設定のヒント>

アドレスの別名とフォルダ名をどのフィールドで補完できるようにするかは、 `mew-field-completion-switch' で定義できます。デフォルトでは以下の ように宣言されています。

(defvar mew-field-completion-switch
  '(("To:" . mew-draft-address-comp)
    ("Cc:" . mew-draft-address-comp)
    ("Dcc:" . mew-draft-address-comp)
    ("Bcc:" . mew-draft-address-comp)
    ("Reply-To:" . mew-draft-address-comp)
    ("Fcc:" . mew-draft-folder-comp))
  )

メールの送信

草稿を書き上げ送信する準備ができたら、`C-cC-m C-cC-c' と入力して下 さい。

たとえば、以下のようなメールを送る場合を考えます。

To: mine
Subject: PGP/MIME を使おうよ
X-Mailer: Mew version 1.68 on XEmacs 20.1
Mime-Version: 1.0
----
Mew がセキュリティ・マルチパートをサポートしました。

--かず

`C-cC-m' まで入力すると、以下のようになります。

To: mine
Subject: PGP/MIME を使おうよ
X-Mailer: Mew version 1.68 on XEmacs 20.1
Mime-Version: 1.0
Content-Type: text/plain; charset=us-ascii
----
Mew がセキュリティ・マルチパートをサポートしました。

--かず

ここで注意して頂きたいのは、Content-Type: に text/plain を選び、charset を推測していることです。

次に `C-cC-c' と入力すると通常のテキストメールを送れます。メールは バックグランドで送信されます。このように `C-cC-m' は MIME の作成、 `C-cC-c' は送信です。Mew では「できるだけ見たままのメールを送信する」 というポリシーがあるので、ユーザに明示的に MIME を作ってもらうことにして います(今までに余分な .signature や Fcc: が勝手に付けられていやな思いを した人はいませんか? :p)。

エラーが起きた場合は、"*Mew watch*" バッファを表示します。エラーメールは ~/deadletter に保存されます。エラーが生じて消えなかった "*Mew watch*" バッ ファは、`C-cC-q' で消せます。多くの場合、草稿は +draft に残っていま す。そこで、Summary モードで `g'q と押して +draft に移動し、+draft の Summary モードで `E' を押して再編集して下さい。

メールの送信が終っていないのに、`C-xC-c' で Emacs を終了させようと すると、

Active processes exist; kill them and exit anyway? (yes or no)

と訊かれます。"*Mew watch*" バッファがなくなってから終了させて下さい。

`C-cC-m' は省略できます。この場合、MIMEを自動的に作った後に

Content-Type: was automatically added. Send this mail? (y or n)

と訊いてきますので、`y' を入力して下さい。Mewでは、見たままのメール を送信することをモットーにしているので、Mew が勝手にメールを書き換えた場 合は、このように質問を受けます。

全てのメール作成方法で `C-cC-m' を省略して構いません。ただし、見た ままのメールを送信したい人は、`C-cC-m C-cC-c' と入力する癖を付ける ことをお勧めします。

カーソルのある場所に ~/.signature を挿入するコマンドは `C-cTAB' で す。シグニチャファイルは、`mew-signature-file' で設定できます。 `mew-signature-as-lastpart'`mew-signature-insert-last' を 設定することで、`C-cTAB' の動作をカスタマイズできます。

もし、アドレスの alias がどう展開されるか一度に知りたい場合は、 `C-cC-w' と入力して下さい。

以下出てきたコマンドをまとめます。

`C-cC-m'
MIME を作成する。
`C-cC-c'
メールを送信する。
`C-cTAB'
カーソルの位置に ~/.signature を挿入する。
`C-cC-w'
アドレスの alias を展開し、別のウインドウに表示する。

引用

Summary モードの `a'`A' を使ってメールに返答するための草稿 を用意すると、Emacs が3分割されます。上が現在の Summary モード、中が Message モード、下が Draft モードです。

Message モードのテキストを引用するコマンドを以下に示します。

`C-cC-y'
引用ラベルを付けて本文を引用する。Message モードにマークがあれば、マーク からカーソルの位置までを引用する。
`C-uC-cC-y'
引用ラベルを付けて、ヘッダと本文を引用する。
`C-cy'
引用ラベルを付けずに、本文を引用する。

デフォルトの引用ラベルは以下のようになります。

From: suna@wide.ad.jp (Hideki Sunahara)
Subject: Donkey
Date: Mon, 19 Jun 1995 17:39:02 +0900

> kazuね。donkeyだけど、/etc/wtmpとかを見てリモートからログイン
> している場合には、Warningを表示してなにもしないという仕様にし
> たほうが良くない?

Draft モードでは Message モード("*mew message*"バッファ)に表示されている ものならなんでも引用できます。つまり、複数のメールを簡単に引用できるので す。引用したいメールを表示させて、本文を引用する手順を、引用したいメール の回数だけ繰り返して下さい。そのための3分割です。

Mew は supercite とリンクできますが、supercite は `C-cC-m' を奪って しまうことがあります。適宜修正して下さい。mew.dot.emacs に入っているよう に設定すれば、以下のような引用が可能なので、supercite は不要かもしれませ ん。詳しくは See section 上級 を参照して下さい。

From: suna@wide.ad.jp (Hideki Sunahara)
Subject: Donkey
Date: Mon, 19 Jun 1995 17:39:02 +0900

suna> kazuね。donkeyだけど、/etc/wtmpとかを見てリモートからログイン
suna> している場合には、Warningを表示してなにもしないという仕様にし
suna> たほうが良くない?

もし、引用の様式が上記ではなく以下のようになるなら、 `mail-citation-hook' 定義されているのかもしれません。

In article .....

Mew 独自の引用様式を使いたいなら、以下の行を ".emacs" に加えて下さい。

(setq mail-citation-hook nil)

マルチパートの作成

さて、ここでマルチパートの作り方を披露しましょう。

たとえば、+drafts/1 でメールを書いているときに、`C-cM' と入力する と、草稿の一番下に

----------- attachments -----------
       1/                Multipart/Mixed             
     1   CoverPage         Text/Plain(guess)         
     2   .                                           
--------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9--------

という行が挿入されます。"1/" はマルチパートを構築するための一時的なディ レクトリで、実体は "~/Mail/drafts/mime/1" です。パート1の CoverPage は本 文を意味します。ここで Draft モードは次のようになっているでしょう。

To: mew-dist
Subject: ここがヘッダ
X-Mailer: Mew version 1.68 on XEmacs 20.1
Mime-Version: 1.0
----
本文だよ。

----------- attachments -----------
       1/                Multipart/Mixed             
     1   CoverPage         Text/Plain(guess)         
     2   .                                           
--------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9--------

ここで、

と呼びます。

Draft モードでは、リージョンによってキー割当が違います(そんなことができ るのかって? できたものはしょうがない)。

たとえば、`TAB' は、

ヘッダ
さまざまな補完。
本文
TAB の挿入。
添付領域
なにもしない。

に割り当てられています。`c' だと、

ヘッダ
c を挿入。
本文
c を挿入。
添付領域
ファイルのコピー。

です。

以下、添付領域でのキー割当です。

`C-p'
現在のディレクトリの前のファイルへ移動。
`C-n'
現在のディレクトリの後のファイルへ移動。
`C-f'
1番目のサブディレクトリに移動。
`C-b'
親ディレクトリに移動。
`c'
ファイルのコピー。"." 上で有効。ネットワーク経由でも可。
`l'
ファイルへシンボッリクリンクを張る。"." 上で有効。
`d'
ファイルとディレクトリの消去。
`m'
サブディレクトリ(つまりマルチパート)の作成。"." 上で有効。
`f'
ファイルをバッファに読み込む。
`F'
新規ファイルをバッファに読み込む。"." 上で有効。
`e'
external-body の入力。"." 上で有効。
`a'
音をサンプリングしオーディオファイルとして挿入。"." 上で有効。
`p'
入力されたユーザの PGP 公開鍵を取り出す。"." 上で有効。
`D'
ちょっとした説明(Content-Description:)の入力。
`T'
データ型(Content-Type:)の変更。
`C'
Text/* 型のデータの charset を指定する。

添付領域では、ファイルのサフィックスによってデータを取り扱います。現在サ ポートしているサフィックスは以下の通り。

.txt	Text/Plain
.rtf	Text/Richtext
.rfc822	Message/Rfc822
[0-9]+	Message/Rfc822
.ext	Message/External-body
.ps	Application/PostScript
.tar	Application/Octet-stream ;; dummy
.gif	Image/Gif
.jpg	Image/Jpeg
.jpeg	Image/Jpeg
.xwd	Image/X-xwd
.xbm	Image/X-xbm
.bmp	Image/X-bmp
.au	Audio/Basic
.mpg	Video/Mpeg
.mpeg	Video/Mpeg
.pgp	Application/Octet-Stream
.pka	Application/Pgp-keys
.*	Text/Plain

`c' でファイルをコピーすると、たとえば次のようになります。コピーす るときのファイル名は、適切なデータ型を推測できるようサフィックスに気を付 ければなんでもよいです。

----------- attachments -----------
       1/                Multipart/Mixed             
     1   CoverPage         Text/Plain(guess)         
B    2   cat.gif           Image/Gif                 "cute cats"
Q    3   mew.ps            Application/Postscript    
     4   .                                           
--------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9--------

第1列が符号化方式、第2列がパート番号、第3列がファイル名、第4列がデータ型、 そして、ここでは表示されていませんが、第5列が説明になります。

データの型(Content-Type:)は `T' によって変えられます。ちょっとした 説明(Content-Description:)は `D' で入力できます。

ファイルはシングルパートに、ディレクトリはマルチパートに対応します。で すから、ファイル構造を作っていく感覚で複雑なマルチパートを作成できます。 簡単でしょ?

ディレクトリのデフォルトの Content-Type: は Multipart/Mixed です。これも `T' によって変更できます。

さて、お好みのマルチパートが作成できたら、`C-cC-m' と入力しましょう。 あーーーら不思議。ファイル構造がマルチパートへ変換されるではありませんか。 むろん、多段のマルチパートもサポートしています。あとは、`C-cC-c' で 送るだけです。

MIME の文法が分かっていない人は、`C-cC-m' の後に草稿を変更しないよ うにしましょう。もし、どうしても草稿を修正するときは、「最初の境界の前と 最後の境界の後は無視される」ことに注意して下さい。

マルチパートの変換後、やっぱり元に戻したいと思ったら、`C-cC-u' を使っ て下さい。たとえば、次に述べる PGP/MIME を作っている最中で、パスフレーズ を3回入力に失敗したら、間違った MIME メールが作られてしまいます。こ ういうときには、`C-cC-u' が役に立ちます。

パートの実体が外部にある external-body を作成するコマンド`e' につい て説明しましょう。access-type に ftp か anno-ftp を入力するときは、 ange-ftp のおかげでリモートのファイル名が補完できます。access-type が local-file の場合は、もちろんファイル名を補完できます。

文字コードの推測

Mew はシングルパートとマルチパートの両方に対し、charset を推測する機能を 持っています。

<シングルパート>

Draft モードで `C-cC-m' と入力すると、Mew は本文の charset を推測し ます。Emacs では、7ビットの文字コードに対し US-ASCII を選び、8ビットの文 字コードに対し ISO-8859-1 を選択します。Mule では、Mule で定められた文字 コードの内部表現から charset を推測します。

<マルチパート>

テキストファイルを添付領域に添付した際には、以下のように "(guess)" と表 示されます。

----------- attachments -----------
       1/                Multipart/Mixed             
     1   CoverPage         Text/Plain(guess)         
     2   textfile          Text/Plain(guess)
     3   .                                           
--------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9--------

シングルパートとマルチパートで charset を推測することの違いは、データが どこに存在するかです。シングルパートはバッファに格納されていますが、マル チパートのそれぞれのファイルはディスク上に存在します。charset を推測する ためには、Mew はこれらのファイルをバッファに読み込み、そしてシングルパー トと同じ要領で文字コードを推測します。

Emacs では、Mew はファイルをそのままの形式で読み込みます。ですから、7ビッ トのファイルには US-ASCII が、8ビットのファイルには ISO-8859-1 が選ばれ ます。

Mule では、Mew はファイルをそのサイトの環境(つまり、auto conversion)に従っ てファイルを読み込みます。この環境はサイトごとによって異なります。日本で は、Mule は ISO-2022-JP、EUC-Japan、そして、Shift JIS が見事に推測され、 日本語用の内部表記に変換されてバッファに格納されます。Mew はこの内部表記 から charset を推測します。よって、ISO-2022-JP、EUC-Japan、そして、Shift JISのファイルを安全に添付できます。

もし、ファイルの charset を明示的に指定したいなら、`C' を使って下さ い。典型的な使用例は、日本で ISO-8859-1 のファイルを添付することです。 この例の場合、添付領域は以下のようになります。

----------- attachments -----------
       1/                Multipart/Mixed             
     1   CoverPage         Text/Plain(guess)         
     2   textfile          Text/Plain(iso-8859-1)
     3   .                                           
--------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9--------

Bilingual Emacs では `C' は利用できません。

PGP を利用する

ここでは、テキストである本文を PGP で署名したり暗号化したりする方法につ いて説明します。出てくるコマンドは以下の通りです。

`C-cC-s'
PGP で署名する。
`C-cC-e'
PGP で暗号化する。
`C-cC-b'
PGP で署名後暗号化する。

これらは、以下で説明するマークを使った PGP/MIME の作成方法の省略方法にあ たります。

もし、Mew で PGP を使うなら、PGP の userid として電子メールアドレスを選 ぶ必要があります(例 "Kazuhiko Yamamoto <kazu@is.aist-nara.ac.jp>")。

以降の説明では、次の例を取り上げます。

To: mine
Subject: PGP/MIME を使おうよ
X-Mailer: Mew version 1.68 on XEmacs 20.1
Mime-Version: 1.0
----
Mew がセキュリティ・マルチパートをサポートしました。

--かず

署名するには、`C-cC-s' とタイプし、自分のパスフレーズを入力します。

******************************************************************** もし Emacs がローカルのコンピュータで動いていない場合は、パスフレー ズを入力しないで下さい。もし、入力すると盗聴される恐れがあります。 ********************************************************************

パスフレーズを入力すると、次のメールが得られます。

To: mine
Subject: PGP/MIME を使おうよ
X-Mailer: Mew version 1.68 on XEmacs 20.1
Mime-Version: 1.0
Content-Type: Multipart/Signed;
	protocol="application/pgp-signature";
	micalg="pgp-md5";
	boundary="--Security_Multipart(Sat_Nov_16_03:55:00_1996)--"

----Security_Multipart(Sat_Nov_16_03:55:00_1996)--
Content-Type: Text/Plain; charset=us-ascii
Content-Transfer-Encoding: 7bit

Mew がセキュリティ・マルチパートをサポートしました。

--かず

----Security_Multipart(Sat_Nov_16_03:55:00_1996)--
Content-Type: Application/Pgp-Signature
Content-Transfer-Encoding: 7bit

-----BEGIN PGP MESSAGE-----
Version: 2.6.3i

iQCVAwUAMoy8ig9kihyeT3RNAQHt7AQAySDg4n8pOp/YuLaAp68Un/YDtWS0FnOC
7EqHJd6fyViPBnZq8d+uGikA7kOBTz+8Kcv+hN6I7BrQVJGEzd0Y9yHHhXvZj++1
0D09vgWL5G/Zfk/JMnLBt/BZ1ppOhJPT/L5qi2abk+mBVMKxQe071lfFEfvjF1C2
8trTXm/bBz4=
=TvAG
-----END PGP MESSAGE-----

----Security_Multipart(Sat_Nov_16_03:55:00_1996)----

`C-cC-c' で送信して下さい。

暗号化するには、`C-cC-e' と入力して下さい。(パスフレーズなしで)次の ようになります。

To: mine
Subject: PGP/MIME を使おうよ
X-Mailer: Mew version 1.68 on XEmacs 20.1
Mime-Version: 1.0
Content-Type: Multipart/Encrypted;
	protocol="application/pgp-encrypted";
	boundary="--Security_Multipart(Sat_Nov_16_03:57:47_1996)--"

----Security_Multipart(Sat_Nov_16_03:57:47_1996)--
Content-Type: Application/Pgp-Encrypted
Content-Transfer-Encoding: 7bit

Version: 1

----Security_Multipart(Sat_Nov_16_03:57:47_1996)--
Content-Type: Application/Octet-Stream
Content-Transfer-Encoding: 7bit

-----BEGIN PGP MESSAGE-----
Version: 2.6.3i

hIwDD2SKHJ5PdE0BA/9gUkcQYVfT+3LrUmcgLkNepuOnDfjADHrWiNo10t4ijyf8
ODBpUBXoBdTg08eNLAWmRFhiJPmI+mxpF6cYFZXhr7gVpa0Qzp3Gr9nYvngRPKNK
qUiQjA/ORR3c1TBawufB19jJ9RdU2f0BidhzOSbzsJh1LTgUZu/7Qyd02LxyEqYA
AACbrV867PeoFyFc9MVfqTUR6Zw6kGBAlnVYjqQgBhuuyG79vbAbDJMhFiRpoRPf
0MqEewxRonwKOik/PoKnLrwFg77Cb5pxRqMiWPyECJnqtX7r7Wg1c8kqPD0VRjI9
GhHPiG/RmNbpbj/5g6zZri1YBCe8qxIS0QKa3YO7HRDcdBFARr22RaFGFtgdBQ6X
cZB+qNeEaKXt3AneTWc=
=djCr
-----END PGP MESSAGE-----

----Security_Multipart(Sat_Nov_16_03:57:47_1996)----

`C-cC-c' で送信して下さい。このメールは、受信者の公開鍵に加えて、自 分の公開鍵でも暗号化されています。ですから、保存したメールを容易に復号化 できます(例 `g' で +Backup に移動したとき)。

署名後暗号化するには、`C-cC-b' とタイプ後、パスフレーズを入力します。 `C-cC-c' で送信して下さい。このメールは、受信者の公開鍵に加えて、自 分の公開鍵でも暗号化されています。ですから、保存したメールを容易に復号化 できます(例 `g' で +Backup に移動したとき)。

マークを使った PGP/MIME の作成

PGP/MIME をサポートするために、マークを使った作成方法が提供されています。 以前の例を思い出してみましょう。

----------- attachments -----------
       1/                Multipart/Mixed             
     1   CoverPage         Text/Plain(guess)         
B    2   cat.gif           Image/Gif                 "cute cats"
Q    3   mew.ps            Application/Postscript    
     4   .                                           
--------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9--------

行頭に `B'`Q' といったマークがあります。このマークは符号化 を意味しています。Mew では、新しい概念「符号化」を導入しています。符号化 には、Base64, Quoted-Printable, Gzip64(Gzip + Base64), PGP で署名, PGPで 暗号化などがあります。

現在次の 6 つのマークがサポートされています。

`" "'
符号化しない。ただし、8bit のテキストは Quoted-Printable で符号化される かもしれない。
`B'
Base64
`Q'
Quoted-Printable
`G'
Gzip64(gzip 圧縮し Base64 で符号化する。実験的に作られる。)
`PS'
PGP で電子署名。
`PE'
PGP で暗号化。

添付領域でのマークに関係する新しいキー割当は以下の通りです。

`B'
Base64 で符号化するため `B' マークを付ける。
`Q'
Quoted-Printable で符号化するため `Q' マークを付ける。
`G'
Gzip64 で符号化するため `G' マークを付ける。ただし、text/plain と application/postscript でしか実行できない。これ以外の型には圧縮は無意味 である。なぜなら、jpeg などはあらかじめ圧縮されているから。
`S'
PGP で署名するため `PS' マークを付ける。
`E'
PGP で暗号化するため `PE' マークを付ける。受信者のアドレスを入力す る。
`U'
符号化を元に戻す。もともとのマークに戻る。

次の例を考えてみましょう。パート2は PGP で署名され、"kazu" 用に PGP で暗 号化されます。安心して下さい。説明の部分は上書きされていますが、保存され ています。パート3は Gzip64 で符号化されます。

----------- attachments -----------
       1/                Multipart/Mixed             
     1   CoverPage         Text/Plain(guess)         
PSPE 2   cat.gif           Image/Gif                 "kazu"
G    3   mew.ps            Application/Postscript    
     4   .                                           
--------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9--------

適宜マークを付けた後は、`C-cC-m' で MIME(PGP/MIMEなど) を作成し、 `C-cC-c' で送信して下さい。

PGP の鍵の配布

PGP の公開鍵を配布するには、Draft モードの添付領域で `p' を押して下 さい。だれの公開鍵を配布するか尋ねられます。自分の公開鍵であれば、単に `RET' と入力して下さい。他人の公開鍵であれば、補完を利用しながらそ の人のアドレスを入力して下さい。PGP の公開鍵は、Application/Pgp-keys と いうデータ型で配送されます。

もし、あるパートのデータ型が Application/Pgp-keys であれば、Mew は PGP の公開鍵リングにそれを登録しようとします。Mew は、「信用度」と「正当性」 を全く考慮しないことに注意して下さい。これらの値を設定するのは、あなた自 身です。設定には、"pgp -ke" と "pgp -ks" を使って下さい。もし、「信用度」 と「正当性」の意味が分からなければ、PGP を使って自分のプライバシを保護し ようとする前に、PGP が提供する「信頼の和」とは何かを学ぶべきです。


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