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バックグランド処理

 

minixはマルチタスクOSですから複数のプログラムを同時に走らせることができます。 しかし、特に指定をしない限りシェルは入力されたコマンドの実行終了を待って次の コマンドを受け付けます。 プリンタへの出力やテープの巻き戻しなどは数分、あるいはもっと時間がかかる かもしれません。これを待っていては何のためのマルチタスクなのか分かりま せんので、シェルにコマンドの終了を待たずに次のコマンドの受付ができるよう にバックグランドで実行するように指示を出すことができます。

入力したコマンドをバックグランドで実行させるためにはコマンドの末尾にアンパーサ ンド & を付けます。 こうするとシェルはプログラムをバックグランドで実行し、 そのプロセスIDを表示し、すぐにプロンプトを表示してユーザからの次の入力を 受け付け状態になります。ここで表示されるプロセスIDはバックグランドで実行され ているコマンドを識別する唯一のものです。

バックグランドで実行したプログラムはDELキーによって発生する端末割り込みで 中断させることができません。途中で停止させるにはここで表示されたプロセスID(psコ マンドで調べることもできます)を使ってSIGNAL9を送ります。



Riichiro Saito
1995年08月29日(火) 11時41分26秒 JST