Kimura-Saito Lab. 01 baseT information

10 baseT の製作 マニュアル

LAN (local area network) で用いる 10 baseT ケーブル(電話の モジュラー端子に似た端子をもつケーブル) 研究室で自作できるよ うになりました。以下に製作上の注意点をまとめます。

10 baseT ケーブル

10 baseT ケーブル は図に示すように、4 組のよぢれた線 (twisted pair) で構成される 8 本の線でできたケーブルです。こ れを端子上において、1-2, 3-6, 4-5, 7-8, がペアにする様に配線 します(下図参照)。(これは信号(電磁波)を減衰しないで伝えるためです。)番 号は端子の左から(または右から)つけます。配線が左右対称なので 番号の付け方は両方の端子で共通していれば ok です。また、結果は 同じ方向からみて、同じ色の順である必要があります。

10 baseT 配線例

(1-2, 3-6, 4-5, 7-8 をよぢれた線のペアにする)

端子への接続

8 本の線の被覆をとることなく、端子に接続できます。このため 専用の工具が必要です。
  1. カッターまたは専用の工具を用いて、外側の被覆をとり ます。被覆をとる長さは最終的に、外側の被覆を固定する部分で被 覆が残っていることが必要です。
  2. 専用の工具を用いて 8 本の線の先が平になるように揃えます。
  3. コネクターに線を押し込んで、奥まで入ることを確認します。 両方のコネクターは同じ色の順になっていて、さらに 1-2 3-6 4-5 7-8 がペアにする様に配線することが必要です。(上の説明を参照)
  4. コネクターを専用の工具の 8p の方にカチッというまで押し込 んで、次に線を奥まで押し込みます。反対側からみて線が十分押し 込まれていることが必要です。
  5. 線が十分押し込まれていることを確認して、専用の工具を十 分握り被覆を固定する部分がカチッというまで握ります。握り過ぎ て壊れることはありませんが、握りが足りないととれてしまいます。 (20 kg ぐらいの握力でやって下さい。) また、外側の被覆を固定 する部分で被覆が残っていないと、線が抜けてしまいます。
  6. 両方を接続したら、試験をして、使えることを確認します。 これで完成です。
慣れると非常に簡単です。注意すべき点は、
  1. 線を十分奥までいれること。
  2. 線の先が平にすること。
  3. 専用の工具を十分握ること。
  4. 配線を正しくすること。
  5. 線の色と番号は必ずしも同じではない。(業者によって違う。)
です。

10 base T では 1,2,3,6 の 4 本のみ使用

更に 10 base T の場合には、1,2,3,6 の 4 本しか使ってい ませんので 4 芯の cable でも ok です。(ここで 1, 2, 3, 6 の 番号は、端子のでっぱている部分(カチというところ)を上にし、ま た端子の先端を上にしたとき、でっぱている部分の上方から眺めて 向かって 右から 1, 2, 3 と数えます。わかりにくいので、左右対称な 8 芯の cable をおすすめします。

研究室では余った線をお分け しています。私の研究室では、工具、端子、ケーブルを下記業者から購入しました。 研究室で大量に作る場合で、工具等を購入したい場合には直接、業者に御相談下さい。

10BaseT ケーブル関係購入会社
東洋制御システム
所在地: 東京都調布市
Tel: 0424(88)6422


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