卒論修論の書き方(木村・齋藤研版)

卒論・修論の書き方(木村・齋藤研 1997 年 12 月改正)

卒論・修論は、LaTeX で書いて下さい。
  1. 最終的に一括保存をするために、symbolic link を作成して下さい。 directory 名は u97xxxx ( 4 年生) 又は m97xxxx (M2) です。 (xxxx は アカウントの先頭 4 文字)

    例. yatabe の卒論の場合

    u97yata

    例. symbolic link の作り方

    コマンドはマウスで コピーして使うと誤りが少ないです。xxxx のところは 自分の accout の先頭 4 文字に直すことを忘れなく

    % cd /work1/thesis/1997
    % mkdir u97xxxx
    % cd ~/tex
    % ln -s /work1/thesis/1997/u97xxxx u97xxxx
    % cd u97xxxx
    % touch u97xxxx.tex
    % emacs ~rsaito/bin/thesis で 自分のものを作ります。
    % thesis で u97xxxx が file の大きさ 0 で出来ることを確認
    % emacs ~rsaito/www/lab/soturon-contents.html で 自分の題目を入力
    % ns で file が出来ていることを確認します。 これで ~tex/u97xxxx ができます。この下に作って下さい。

  2. 卒論の tex ファイルのファイル名は,以下のようにして下さい.

    u97xxxx.tex (xxxx は アカウントの先頭 4 文字)

    例. yatabe の場合

    u97yata.tex

    ディレクトリは ~/tex/u97yata/u97yata.tex です. 修士の場合には、m97xxxx.tex になります。

    LaTeX 以外(Mac) は,~/tex/u97yata/u97yata.ps で postscript file をおいて下さい。

    西暦の年号は、論文に着手した 12 月の年号に統一します。

  3. 過去の卒論修論は、/work1/thesis の下にあります。

  4. 図はできる限り、epsf file を 使って下さい。epsf file を 用いた場合にはその file の場所を、footnote (脚注) に示して下 さい。そうすると、後で使う場合探しやすくなります。1994 年度 の、中平君の卒論を参考にして下さい。

    例:

    \begin{figure}
    \epsfile{file=GIC-1st.eps,width=14cm}
    \caption{第1ステージ Li GICの面内構造}
    \footnote{GIC-1st.eps}
    \label{Li-GIC}
    \end{center}

    使った eps file や fig または xvgr file を ~/tex/u97xxxx の directory の下の同じ directory において下さい。そうすれば、 directory ごと移動してもそのまま compile できます。特に \epsfile{file='file 名のみ'} の形になるように eps file は tex と 同じ directory において下さい。symbolic link 等で file を 指定してはいけません。 copy して使うようにして下さい。

  5. 空のファイルでも構いませんので,直ちに u97xxxx.tex ファイル を作って下さい.

    % touch u97xxxx.tex

    皆さんの進行状況は、

    % thesis

    でわかります。内容を見たい場合は、 ここ を見て下さい。

  6. 【卒論・修論の書き方】

    卒論・修論は普通の研究論文とは異なり、新しく研究で得られた事 だけでなく、自分が勉強したことを全て後輩に分るように書いてく ださい。次に研究室に入ってくる学生は、皆さんの卒論・修論を読 んで勉強します。皆さんが 3 ヵ月かかって理解したことを新しい 学生が同じ時間かかって理解したのでは、研究は決して前に進みま せん。卒論・修論を書いた人の経験に基づいて書かれた内容は、よ り具体的で分りやすいと思いますので短期間に理解できます。

    この様に来年のマニュアルとしての意味があることを理解して下さ い。

    1. 【概要】 章とせず,和文 1 ページ.
    2. 【序論】 背景・問題提起・目的について述べる。 1 ページ目の中で最初に目的を示す。続いてその目的 を説明する背景・根拠を補う。
      1. 今までに何がわかっているか?
      2. 何が問題なのか?
      3. 考えているものとは何であるか?
      4. 何を目的として何を明らかにしようとしているか?
      を書く。最後に本文の構成を簡単に触れる。本文の構成は後からくる学生がどこを読んだら良いかをしるのに重要な部分です。
    3. 【本文】 研究の内容について詳細に,数章に分けて書く. 例えば,以下のように
      1. 【方法】 : 問題解決のためにどのような方法を用いたか? どのような試料をどのような条件で どのようにして処理したか? またそのような条件を何故採用したか? 過去に採用された条件も入れて下さい。失敗したところなど、でき る限り具体的な例をいれて記述して下さい。また方法を説明する時 にはできる限り分りやすい 絵をいれてください。
      2. 【結果】 : 方法を用いて何を得たか? 結果を表にまとめると良い。過去の結果とも比べて下さい。
      3. 【議論】 : 結果が何を意味するか,結果から何が分かったか? 何が今後の課題であるか(その結果の予想も含めて具体的に書く) ?
    4. 【結論】 研究の成果を簡潔にまとめ,残された問題点,今後の展開な どについてもふれる.結論では、新たなことを加えてはいけない。 また、結論には理由は不要(すでにどこかに説明したはずであるから)。
    5. 【参考文献】参考文献は、bibtex を用い論文は first author の 名字 + 年号 (例: saito97) の様にする。2 つ以上ある場合には、saito97a, saito97b とする。
    6. 【付録】 プログラムリスト、実験の生データなどをつける。
    7. 【謝辞】 できる限り自分の言葉で具体的に書きましょう。
    8. 【表紙】 決められた format で書いて下さい。糊付けしてください。 セロハンテープは劣化しますので使ってはいけません。

      1997 年度 修士(卒業)論文

      題目

      9710xxx 名前

      電気通信大学 電気通信学部 電子工学科 木村・齋藤研究室 (4 年生 の場合) または
      電気通信大学 大学院 電気通信学研究科 電子工学専攻 木村・齋藤研究室 (M2 の場合)

      指導教官 木村忠正 教授 (または 齋藤 理一郎助教授)
      (M2 の場合には両方の氏名を主指導教官を先に書く。)

      提出日 平成 ○ 年 2 月 1 日

    9. 【背表紙】 テプラ(12mm, 白)で縦書きで作製して下さい。 紙をつかってはいけません。紙ですと、年月が立ちますと剥がれて しまいます。

      卒業論文: 「題目」 氏名 (1998)

      修士論文: 「題目」 氏名 (1998)

    10. 全ての作業が終ったら /work1/thesis/19xx の 自分の directory を綺麗にしておいてください。~ の ついた file や backup 用の file は消しておいて下さい。*.tex *.eps *.aux *.dvi の file は残します。*.log は消去して下さい。また卒論等 を preview したり, print するのに必要でない file は消してお いて下さい。 tex file は 圧縮しないで下さい。その他のひとは 自分のところに copy しないで、みることができるようにするためです。
    注意1: 齋藤助教授に提出分は、space を節約する為に B5 で 両面で作製 してもらっています。よろしくお願いいたします。

    注意2: thesis コマンドで 0 byte の人は、Mac や PC で書いている人だ と思いますが、postscript file に落として thesis がさすところ に file をおいておいて下さい。そうすれば進行状況が把握できま す。

    注意3: LaTeX で書いている人は 12 月終了時に M2 で 50K byte G4 で 30K byte あれば、大体順調です。まだ表紙しか書いていない人は 〆切時に大変で、健康を害しますから計画的に書いていってくださ い。

    注意4: 不必要に徹夜をせずに、朝早く来て夕方早く帰るような、疲れない 生活で書きすすめてください。


    コメントまたはアドバイスなどは以下のアドレスへどうぞ。
    rsaito@ee.uec.ac.jp