研究室の概要

我々の研究室は、半導体の新しいデバイスの可能性を探索し、 その基本となる物理や化学を研究してきた。主に実験的な手法を用 いて、半導体中の希土類原子の発光を利用した新しい発光デバイス の開発や光デバイス半導体へのイオン注入とその特性制御等の研究 を推進している。希土類としてEr,Yb,Nd,Hoを対象とし、母材半導体 としては、単結晶シリコン、ポーラスシリコン(PS)を用いている。 現在は主にErに注目し研究を行なっている。

希土類とは...

希土類とは、周期表で「ランタノイド」と呼ばれる原子のこと を指す。これらは個体中で特殊な電子配置をとるため、母材の種類に 関係無く温度変化に対して安定な鋭い発光スペクトルを示す。中でも エルビウム(Er)は現在主流のシリカ系光ファイバの最低損失波長に 相当する 1.54μmの発光を示し、光通信分野での光源として応用できる。

希土類イオンの周期表での位置