Si 中に熱拡散したEr の発光スペクトル
- 背景
過去の実験よりSi 中に熱拡散したErの発光を観測(波長:
1.538μm 、半値幅:0.7nm)
Er2O3 の発光を観測(波長:1.551μm)
問題点
Er をSi 表面に蒸着する際に、Si 表面にあるSiO2上に蒸着して
しまい、その後のアニールでSi 中に熱拡散したものがEr であるか
、SiO2にある酸素と反応したEr であるか不明であった。
この実験のエッチング方法(王水:10分、フッ酸: 10分) で
は表面にある余分なEr やEr2O3 が除去しきれておらず、
Photoluminescence 測定(PL 測定)で発光を観
測する際にSi 中に熱拡散したEr の発光か、Si 表面にある余分な
Er やEr2O3の発光か不明であった。
目的
Si 中に熱拡散したErの発光を得る。
過去の実験で得られたスペクトルの解析。
結論
Si 中に熱拡散したEr の発光はブロードであり(波長: 1.54μm)
アニール雰囲気により発光波長、スペクトル形状が変化する。
1.538μm はSi 表面にあるEr からの 発光、1.551μm と1.550μm
はSi 表面にあるEr2O3 からの発光。