理論グループのミーティングの報告
日時: 98/05/12
場所: 斉藤理一郎助教授教官室 西5-517
C24H12
- <田代の活動報告>
- 今日までに実行したことは,グラファイトの端にCL,BRを2個ずつつけることです
- 1.CLをつけてみました
- まず,CLを8番と24番のCに同方向,逆方向につけました
- 逆方向は距離があるので問題なくつきましたが,同方向は近過ぎたためにHがCから離れて
- CLとくっついてしまった
- 次に,CLを23番と24番に同方向につけました
- これも,8,24番と同様に近過ぎたためか,CLをつけた付近がゆがんでしまいました
- しかし,8,24番は離れてしまったのに対して,23,24番はなんとか離れずにいました
- それが,何故だかは,ただいま考察中です
- ついでに,8番と23番もやってみましたが,これは8,24番以上に距離があるので問題なし
- 以上の4例でもっとも安定してるのは,23,24番の例でした
- 自分の予想では,8,23番の例が1番安定してると思ってたので意外です
- 2.BRをつけてみました
- BRは8,24番と23,24番の2例です
- まず8番24番に同方向につけた場合なんですがCLより大きい原子だったので
- 予想どうりCにはつきませんでしたが,BR同志でついていました
- 逆方向につけてもまだ近過ぎるようで,今度は8番につくはずのものが9番についてました
- BRでうまくいったのは23番,24番の組合わせでした
- もっとも安定していた組合わせは23,24番でした
<これからの活動>
- ハロゲンはひと通りやったようなのでアルカリ金属(Li)をつけます
- 先生曰く電池になるらしい...?
- 楽しみです
- 以上です
★☆★☆★☆★☆八木の活動報告★☆★☆★☆★☆
- ハロゲン原子1個つけた時、その種類・位置と構造の変化の関係
- 構造の変化
- 炭素原子との距離は、外側の結合した場合の方が短い。 ← 結合強い
- F → Cl → Br で結合距離が伸びる。 ← 原子の大きさ
- F → Cl → Br でグラファイトの変形が小さい ← ハロゲン原子の影響が小さくなる
(結合が弱いから?)
- 電荷の様子
結合位置 |
内部 |
端(3方結合) |
終端 |
F |
-0.15 (0.26) |
-0.15 (0.23) |
-0.15 (0.17) |
Cl |
-0.08 (0.14) |
-0.09 (0.12) |
-0.07 (0.05) |
Br |
-0.22 (0.14) |
-0.23 (0.13) |
-0.17 (0.08) |
- (カッコ内は、ハロゲン原子のついた炭素原子の電荷)
- 炭素の電荷の変化は端につくと少ない。 ← 電荷の移動がしやすい ← 付きやすい
- 原子によって、それぞれの特徴を持っている。
→ この様な特徴の法則を探す。( 原子の大きさ、チャージ、結合距離、変形角等)
- 状態密度
- 上の表の9通りについて、炭素と、ハロゲン原子のそれぞれを示す。
- 上の説明になるような特徴は見つからず。
- 次週までの予定
- 法則探し
- ドープ数を増やし結合長と電荷の関係を調べてみる。(色々やってみること)
- アルカリ金属のドープ
- フッ素を6〜36個つけたものや、Cl を終端させた物について、リチウム等のアルカリ金属をつけてみる。電荷の様子の観察をする。