理論グループのミーティングの報告

日時: 98/05/19
場所: 斉藤理一郎助教授教官室 西5-517

C24H12

<田代の活動報告>
今週はグラファイトにLiをつけることを実行しました
とりあえず,1個ずつです
グラファイトの内側,外側につけてその時の生成熱,電荷を比べてみました
まず,外側につけた場合,LiがCにくっついている場合はLiの電荷は0.49〜0.55程度なのですが
LiがCにつかずにいる時に電荷が-0.30〜-0.40なることがあった
LiがCにつかない時のすべてがそうなるわけではなく,ついてない時でも
電荷が0.50程度のこともあります
色々と実行していった結果,電荷が0.50くらいの時はかならず,Li付近の
Hがグラファイトの平面から約150〜160度くらい傾きました
ちなみに内側につけたときも外側と同じ様な結果でした
ただ,グラファイトの中心にLiを置いた時だけ,電荷が0.60と若干大きくなりました
<田代の今週の活動予定>
Liをできる限りたくさんつける
そして最も安定してるときの状態を調べる
★☆★☆★☆★☆八木の活動報告★☆★☆★☆★☆
  1. フッ素をつけた系にリチウムをドープしたものについて
    水素終端したものに比べて、リチウムの電荷の移動が少ない。
    Li の電荷
    水素終端 (12個) +6.46 〜 -2.46
    フッ素終端(12個) +5.92 〜 +7.44
    フッ素終端によるリチウムドープは利点が無い。
  2. フッ素の電荷と、エネルギー、結合長の関係
    フッ素結合 2個では法則性が見られず。
    他の視点からの着目が必要。
  3. ハロゲン原子の状態密度
    1個終端させたものの状態密度を、それぞれの軌道について示す。
    Cl の s 軌道は約-50eV 付近にピークがあり、他のものとは大きく 異なる。
    Gaussian での検証が必要。
  4. 次週までの予定
    電荷と何か関係を持っているものがあるか、他の視点から検証してみる。
    吸着エネルギーを用いて、フッ素の原子数を変えてみる。
    Cl のGaussian での検証
    グラファイトを 2重に置き、フッ素を周りにつけ、上下のグラファイトが つき、ダイアモンドの核にならないか検証。