SYMMETRY の説明


キーワードの意味
結合長、結合角、二面角の対称情報を構造データの後に付け加える事が出来る。 そして、エネルギー勾配などの計算を減らす事が出来るので、計算時間を大幅に 節約する事が出来る。
また、このキーワードを指定すると通常生成熱が低下する。これは自分で 確かめて下さい。
入力方法
「参照原子の番号」「対称関数」「指定原子の番号」「指定原子の番号」… の用に入れる。
対称関数の意味は次のとおりで、通常 1〜14が多く使われる。
 1   結合長を参照結合長と等しくする。
 2   結合角を参照結合角と等しくする。
 3   二面角を参照二面角と等しくする。
 4   二面角を(90度-参照二面角)にする。
 5   二面角を(90度+参照二面角)にする。
 6   二面角を(120度-参照二面角)にする。
 7   二面角を(120度+参照二面角)にする。
 8   二面角を(180度-参照二面角)にする。
 9   二面角を(180度+参照二面角)にする。
10   二面角を(240度-参照二面角)にする。
11   二面角を(240度+参照二面角)にする。
12   二面角を(270度-参照二面角)にする。
13   二面角を(270度+参照二面角)にする。
14   二面角を参照二面角の符号を変えたものにする。
15   結合長を参照結合長の半分にする。
16   結合角を参照結合角の半分にする。
17   結合角を(180度-参照結合角)にする。
18   結合長を参照結合長の整数倍にする。
入力例 (エタン)
入力データの構造部分のみを以下に示す。
 C  0.000  0   0.00  0   0.00  0    0  0  0
 C  1.529  1   0.00  0   0.00  0    1  0  0
 H  1.105  1 110.24  1   0.00  0    2  1  0
 H  1.105  0 110.24  0 120.00  0    2  1  3
 H  1.105  0 110.24  0 240.00  0    2  1  3
 H  1.105  0 110.24  0  60.00  0    1  2  3
 H  1.105  0 110.24  0 180.00  0    1  2  3
 H  1.105  0 110.24  0 300.00  0    1  2  3
 0  0.000  0   0.00  0   0.00  0    0  0  0   ←全て0(ゼロ)
 3 1 4 5 6 7 8                  ←結合長の対称指定(3の結合長を4〜8に指定)
 3 2 4 5 6 7 8                  ←結合角の対称指定(3の結合角を4〜8に指定)
                                ←空行
この時の各データの区切りは、「空白」、「コンマ」、「タブ」でもかまわない。
XYZ 座標で構造を定義した場合は使用できない。
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