理論グループのミーティングの報告

日時: 98/05/26
場所: 斉藤理一郎助教授教官室 西5-517

今回は、山岡は以前までに作ったメモリ読み書きのVHDL記述の冗長な論理を排除し、また記述を簡明にして作成し、これに加えてベクトルがメモリに読み書きできる機能を実現した。沼さんはこのベクトルがメモリに読み書きできる機能に即したCプログラムを作成した。

まず、山岡が説明を行なった。

<メモリ読み書き>ソースはここにあります。

(ソース説明)
前回のプログラムと動作自体ほぼ同じであるが、READサイクル、WRITEサイクルにおけるREAD3、WRITE3のステートは冗長なものであったのでこれを削除し、DATAバスへのドライブはマルチプレクサで実現した。また状態遷移をクロックの立ち下がりと立ち上がりを併用することによってより高速動作を可能にした。
次に、ベクトルのメモリへの読み書きをするための機能を追加した。まずBL(5) = '1'ならば前回までのように一つの値をメモリに読み書きする状態とし、BL(4) = '1'ならばベクトルの次元を入力し、ベクトルの要素の値をメモリに読み書きするための状態に遷移する。ここでのメモリへの書き込みは入力したアドレスを先頭として1アドレスずつ順につめていく。読み出しも同様にアクセスして行なう。

以上 山岡 98/05/26/13:30
次に、沼さんが説明を行なった。

<ファイルの読み込みとメモリの検証> ヘッダファイル"BASE8255.h" ソースはここにあります。

(ソース説明)
まず、前回までソースに入っていたインターフェースカードの設定をヘッダファイル"BASE8255.h"としてまとめた。今後、インターフェースカードに関する設定はこのヘッダファイルに入れる予定。これにより、インターフェースカードの設定が簡単になる。
次に、ファイルの読み込みが可能なメモリの検証プログラムについて、最初に読み込むためのファイル"test.txt"を用意する。このファイルに1行ごとに0から255までのデータを書いておく。
このプログラムを実行すると、最初に基底アドレスの入力を求めてくるので、キーボードで数値を入力する。その後、ファイルが読み込まれ、 基底アドレスの1つ先からファイルのデータを1行ずつメモリへ書き込まれたことがパソコンの画面に表示される。そして、ファイルにデータがなくなると、いままで、入力したデータの数がDimensionの数となりこれが画面に表示される。
メモリの検証について、'5'でメモリのアクセスを続ける、'6'でアドレスを基底アドレスに戻す、以上のことを追加した。ファイルを読み込んだ後、'6'を1回押して、'3'を押していくと、山岡君のVHDLにより各アドレスに入っているデータを読み込むことができる。

以上 沼 98/05/27/16:45