理論グループのミーティングの報告

第八回
日時:97/07/01
場所:齋藤理一郎助教授教官室西5-517
ルートの計算と割算について発表を行なった。

ルートの計算(松尾) 引き算によるアルゴリズム(中学校で習った展開法)で計算する。今の所有効桁数がおお よそ3/4に減ることが確認された。回路規模は約1000セルで、掛け算器と加算器に比べて 小さい。
  1. ソースファイル
  2. シミュレーション結果

除算器(グェン) 指数部に対しては引き算を、仮数部に対しては割算をする点を除けば基本的に乗算器と 同じであるが、PeakVHDLのオペレータ/が使えないため正数(仮数部)の割算は自分で作ら なければならない。回路規模は約1500セルで、乗算器に比べて少し小さい。
  1. アルゴリズム
  2. ソースファイル
    1. 仮数部の除算
    2. 全体の浮動小数点数の除算
  3. シミュレーション結果

計算誤差について(これはミーティングでは説明しなかったが参考までに書く)
  1. 除算と乗算の誤差 C = A × B (または A/B)とするとA、B、Cの相対誤差の間には以下のような関係が成立 する。 ΔC/C = ΔA/A +ΔB/B つまり除算と乗算を繰り返すと誤差が累積される。
  2. ルート計算の計算 C = √A とすると ΔC/C = 1/2×ΔA/A つまりルート計算を繰り返しても誤差は累積されず、有効桁数が減ることはない。

もどる。