アルテラユニバーシティープログラム (1998)

・アルテラデザインラボラトリパッケージについて
これは、以下の3つの製品が含まれております。

・MaxPlusII Ver7.21 Student Edition ソフトウェア
・UP1エデュケーションボード
・ByteBlasterダウンロードケーブル

また,UP1ボードの関連リンクとして、こちら
UP1ボードの説明書としてこちら(pdf file,383kb)をどうぞ。
・それぞれの製品の使い方

1. UP1エデュケーションボード

このラボラトリパッケージの中に、基板が一つ入っています。これがUP1エデュケーションボードです。このUP1エデュケーションボードには2つのアルテラのリーディングデバイスファミリ(MAX7000とFLEX10K)が載っています。そして、これは教育者や設計研究室の環境に必要なものを体験できるように設計されています。

まず、このボードを動作させるために、電源を入力します。
このボードの入力方法は2つ、ACアダプタからと、RAW入力です。ここでは、入力が簡単なACアダプタからの入力を説明します。
ACアダプタの入力はボード左上のDC_INから行ないます。
ここで使用されるACアダプタは、以下の条件を満たしていなければなりません。

・アダプタのプラグは、内側の穴がφ = 2.5mm であること。(重要!)
・そして、極性は統一仕様のものを使用する。(内側が"+")
・アダプタのDC出力は 7V以上12V以下で、最低250mA以上あること。

特に、φ = 2.5mm のアダプタはなかなか手に入りません。店で売っている φ = 2.1mm や それより小さいものは、 DC_INには入りません。取り寄せの必要があるかもしれません、注意しましょう。
この電源の入力が成功すると、上にあるPOWERという緑色のダイオードが点灯します。

次に、ジャンパのセッティングです。
ここでは、FLEXデバイスしか使わないので、それだけを説明します。それ以外のセッティングについては、ラボラトリパッケージの説明書をご覧下さい。MAXデバイスのみ、両方のデバイス、二つ以上のボードを接続することも可能です。
ジャンパは、左側のMAXデバイスの上にあります。 この場合のジャンパのセッティングは、下のようになります。

これでUP1エデュケーションボードのセッティングは完了です。


2. MaxPlusII Ver7.21 Student Edition

インストールは決して難しくありません。このMaxPlusII Ver7.21 Student EditionはWindowsに対応しています。CD-ROMで供給されており、これをパソコンのCD-ROMドライブに挿入して、ドライブの"/pc/maxplus"ディレクトリに移動し、install.exeを実行すればインストールプログラムが起動します。あとはプログラムの指示にしたがってインストールするだけです。
そして、MaxPlusII Ver7.21 Student Editionを起動します。そこで、最初に起動したときにSoftware Guard IDというのが出てきます。これをメモして下さい。そのあと、ahthorization codeを入力するように指示されます。これを入力しないと、MaxPlusIIは使えません。
それから、ahthorization codeを得るために、下のURLへ行って下さい。
http://www.altera.com/maxplus2-stuent

そのホームページのフォームにSoftware Guard IDと必要事項をすべて入力して、"Send It"というボタンを押して下さい。
それから数時間後に、alteraからe-mailで、ahthorization codeが送られてきます。これをMaxPlusIIに入力すると、MaxPlusII Ver7.21 Student Editionが使えるようになります。
ちなみに、Software Guard IDはPCによって違います。別のパソコンに同じahthorization codeを入力しても無駄です。面倒ですが、上のURLからそのパソコン用のahthorization codeを手に入れて下さい。
僕は、研究室と自宅の2つにMaxPlusIIをインストールし、それぞれahthorization codeを手に入れました。
※以前からこの研究室のパソコンにMaxPlusII Ver6が入っていましたが、後述のためにこれもインストールしました。


3. ByteBlasterダウンロードケーブル

このByteBlasterはかなりのくせ者です。取り扱いがけっこう難しいです。
まず、このケーブルの25ピンのコネクタをパソコンのパラレルポート(プリンタポート)に接続します。そして、UP1ボードのJTAG_INコネクタという、10ピンのコネクタに接続します。

ここからが問題です。パソコンの通信モードが、"Normal"だと動作しません。そのため、パソコンのBIOS画面を起動して、 Parallel Portの通信モードを"ECP"に変更して下さい。
そして、Windows95を起動するとPlug and Play機能により、最初のところでECPプリンタポートを自動的にインストールしてくれます。これでByteBlasterダウンロードケーブルが使えるようになるはずです。
といいたいところですが、MaxPlusII Student EditionをインストールしてもByteBlasterでダウンロードできません。これはByteBlasterのドライバに不具合があるからです。
このunivers.exeを実行して、Student Editionのディレクトリのドライバを更新する必要があります。

また、ByteBlasterはMaxPlusII Ver7以上でないと使用できません。そのため、研究室にあったMaxPlusII Ver6では動作しなかったので、MaxPlusII Ver7.21 Student Editionも同じパソコンにインストールしました。

注:この研究室の"wind"というWindows95パソコンにMaxPlusIIが二つ入っています。基本的には、スタートアップメニューから起動すれば簡単ですが、ディレクトリの方は以下のようになっています。

・MaxplusII Ver.6
/maxplus2 および /max2work
・MaxPlusII Ver7.21 Student Edition
/maxplus7 および /max7work

次は、実際にVHDLプログラムを作成して動作させてみましょう。次へ
御意見などは以下のアドレスへメールを下さい。
numa@tube.ee.uec.ac.jp