HDL 言語の目的は、集積回路における論理を言語によって定義、記 述することです。HDL 言語は、fortran や c の プログラミング 言語と同様に、 compile, link の作業があり run に相当するのが、 computor 上での 論理 simulation になります。
HDL 言語では、さらにこの論理を特定のデバイスに書き込むために、 合成(synthesize)という作業があります。synthesizer によって出力さ れた回路図が 従来の CAD で設計された LSI の 回路図に対応しま す。
つまり、回路図を論理設計から自動的に生成するものが HDL と理 解することができます。HDL の利点は、論理を hardware に依存し ないで作り。また、構造化されたプログラミングによって問題を速 やかに的確に解決することなどです。また compiler の判断によっ て、冗長な論理を排除し、また synthesize した後の回路図上で実 際に回路遅延まで含めた simulation も実現でき、その feedback も容易です。
VHDL 言語を勉強するにあたり、研究室では 1997 年度の卒業研究 として以下 2 冊を教科書を採用しました。
テクノプレス社: 桜井 至 著
HDL 設計入門 2800 円 ISBN4-924998-12-5
HDL による デジタル設計の基礎 3,200 円 ISBN4-924998-16-8
VHDL 言語の simulator としては、電通大情報処理センターに導入 されている cadence 社の leapfrog と パソコン上で動く PeakVHDL を用いています。