タイマーの作成

2000.5.8 by R. Saito

プログラムの概要

ストップウオッチです。時間が来ると赤くなります。時間設定は Edit の画面と Set/Reset ボタンでできます。

プログラムのポイント

• system の コンポーネントに timer があります。この timer を動かしたり、止めたりするには、

  Timer1->Enabled = true;

  Timer1->Enabled = false;

  を使います。

• これは Start/Stop ボタンを使って動作します。OnClick イ ベントを使っていますので、動作はマウスボタンを押して離した瞬間です。

  Timer1-> Enabled が true になると、Timer1 の イベントとして、 Ontimer を使い、 TForm1::ClockStart(TObject *Sender) を動かします。 true で有る限り繰り返し動作します。

• Interval で時間の間隔が取れます。Timer1->Interval=100; で 0.1 秒待ちます。1000 が 1秒です。マシンに依存せずに 時間を決定できます。
• 時間を小数で表示すると、丸め誤差があるので整数の部分と 1/10 の部分を別の整数変数 sec1, sec2 で表しました。
• プログラムが終了する End ボタンをつけました。Close(); でプログラムが終了します。
• ClockStart() は、自分で定義した関数です。Form1 の class の中に入れるために、Unit1.h で (Unit.cpp の window で右クリックして 、ソースを開くを選択) __published: として、

  void __fastcall ClockStart(TObject *Sender); を設定しています。また関数は、

  void __fastcall TForm1::ClockStart(TObject *Sender) のように、TForm1:: をつけておかないと、関数のなかで Label2->Caption= sec2; のような コンポーネントに関する指定が できません。また、TObject *Sender を入れないと、OnTimer のイ ベントの選択枝の中に出てきません。

• また用いている変数は、Unit1.h で Class のなかで共通に使う public 変数を使っています。
• アーカイブファイルを作るときには、bak ~ ファイルや、巨大なデバッグ用の file は消去してから圧縮する。でないと非常に大きなものになる。

  public:		// ユーザー宣言
          __fastcall TForm1(TComponent* Owner);
          int sec1,sec2,stop;
  

プログラムの問題点

• Edit 画面で OnChange を使うときには、StrToInt ですと 入力が 無くなるとエラーを起こします。StrToIntDef(String,int) を使うとそういう問題を回避できます。ここで int は、エラー時の default の 値です。

ソースプログラム(LZH 圧縮 file)

• ソース Unit1.cpp
• header fi Unit1.h
• timer.LZH (ソースと application)

こんなプログラム例が欲しい (後の人への課題)

1. timer で時間を制御して、t-f(t) のグラフを表示する。 (PL の測定に必要。)
2. timer (もしくは外部 クロック) を入力して、ポートの デジタル信号を表示する。(FPGA 用)
3. Network を利用する。Server and Clients 。
4. 赤外シリアルインターフェイスを制御する。