シンボル v 2 のすべての属性をシンボル v 1 にコピーする。
これは『かんな』の各シンボル名を変更したい場合に用いる。例えば『かんな』 でモードや機能を表すシンボルに、yomi-mode や、kigou-mode、kakutei があ る。これらのシンボル名はローマ字表記されているが、copy-symbol を用いて、 これらの名前に別の名前を振ることができる。
(copy-symbol '読みモード 'yomi-mode) (copy-symbol '記号モード 'kigou-mode) (copy-symbol '確定 'kakutei)
このようにすることにより、キーバインディングのカスタマイズをするときに 次のような書きかたができる。
(set-key '読みモード "¥C-l" '確定)
例えば copy-symbol を行って適当な名前を付けるファイルを別に用意して、 それを load することにより、種々のモード名や、機能名に日本語の名称を付 けることができる。例えば copy-symbol をしているファイルを /usr/local/canna/lib/jpn.canna とすると、以下のような記述が可能である。
(load "/usr/local/canna/lib/jpn.canna") (設定 ローマ字かな変換テーブル "default.kp") (辞書利用 "iroha" "fuzokugo" :部首 "bushu" :ユーザ "user") (設定 逐次自動変換 する)
この場合 jpn.canna には最低限以下の記述があったことになる。
(copy-symbol '設定 'setq) (copy-symbol 'ローマ字かな変換テーブル 'romkana-table) (copy-symbol '辞書利用 'use-dictionary) (copy-symbol '逐次自動変換 'auto) (setq :部首 :bushu :ユーザ :user する t)
『かんな』の各種シンボルにはローマ字をベースにした名前が多いが(例: henkan、kakutei)将来『かんな』が韓国語や中国語に対応する場合、ローマ字 ベースの各種シンボルを copy-symbol 機能を用いて別の名前に変更すること が可能である。