Go to the first, previous, next, last section, table of contents.

コマンドの disabling

"コマンドを disable する" というのは、そのコマンドに、 "(実行する前に)確認を要 するコマンドである" というしるしを付けることです。コマンドを disable する目的 は、(ユーザーが誤まって実行し)混乱や事故を起こすのを防ぐことです。

コマンドを disable する(直接的な)メカニズムは、そのコマンドの Lisp シンボルに non-nil のdisabledプロパティーを持たせます。このプロパティーは、(通常)ユーザー の `.emacs' ファイルで次のような Lisp 式で設定されます。

      (put 'upcase-region 'disabled t)

disabled プロパティーの値がストリングの場合、このストリングは、(その) コマンド を用いる際に表示されるメッセージに含まれます。

      (put 'delete-region 'disabled
           "Text deleted this way cannot be yanked back!\n")

disableされたコマンドを起動すると(実際)どうなるかということに関しては、 GNU Emacs Manual の Disabling Commands のセクションを参照して下さい。コマンド が Lisp プログラムから関数として呼ばれている場合、それを desable することは何 の効果も持ちません。

(通常) Emacs を初期化する際、ごく少数のコマンドのみを disable します。 (それら は) Emacs を起動する際にロードするファイル `loaddefs.el' (もしくは `.elc') 中 のフォームで disable します。

Function: enable-command command

(この後) 特別な確認を必要とせず command の実行を許します。以後のセッション にも適用されるよう、ユーザーの `.emacs' ファイルを変更します。

Function: disable-command command

(この後) command を実行するのに特別な確認を必要とするようにします。以後の セッションにも適用されるよう、ユーザーの `.emacs' ファイルを変更します。

Variable: disable-command-hook

disable された (つまり non-nil の disabled プロパティーを持つ) コマンドの 代りに、この値が呼ばれます。


Go to the first, previous, next, last section, table of contents.