キーマップのエントリー

キーマップにおける有効なエントリーには、いくつかのタイプが存在します。あるキー シーケンスに対し、 (キーマップでのエントリー検索には)そのキーの最後の文字を用 います。

keymap

      (この)キーはプレフィックスで、 (実際のコマンドに達するため) 残りの文字
      をシーケンス(部分)として keymap を検索します。

nil

      (この)キーは、このマップでは定義されません。

string

      string を(あたかも)キーボードマクロであるかのように用います。 string
      中の文字をあたかもそれが(もとのキーのかわりに)タイプされたかのように用
      います。

list

      list が (keymap . char) の場合、マップ keymap 中の char の定義を用いま
      す。 list の car が lambda の場合、(それが interactive である場合) そ
      の lambda 式を評価します。

symbol

      symbol の関数セルを調べ、それが関数の場合 (それが interactive である場
      合) その関数を評価します。 (特別な目的で)2種類の関数 ingore と

      undefined を利用することができます。
      symbol の関数セルがキーマップを持つ場合、もとのキーマップのエントリー
      がそのキーマップを持っていたものとして考えます。このため、このキーはプ
      レフィックスキーであることになります。 symbol の関数セルはまた(別の
      symbol であることも含み) 上記のもののいずれかを持つことがあり、(この場
      合)上記の分析を行ないます。
      symbol は(void 関数セルを持ち)バインドされてないことがあります。 (キー
      マップで)バインドされてないことを見い出すとエラーを出します。これは、
      あるキーをプレフィックスキーとしてバインドするのを防ぐのに用いることが
      できます。

Function: lookpu-key keymap keys

この関数は、 keymap 中の keys の定義を返します。数を返す場合、これは keys が "長すぎる" こと(この(諸)文字が keymap における有効なシーケンスではない ということ)を示します。この数は、"keys のプレフィックスでないコマンドの前 に (訳注：プレフィックスが)何文字存在するか" を示します。

  (lookup-key (current-global-map) "\C-x\C-f")
  => find-file
  (lookup-key (current-global-map) "\C-x\C-f12345")
  => 2

Function: ignore &rest args

アーギュメントを無視し、nil を返します。 (キーマップで)キーを無視するのに 用います。

Command: undefined

SourceFile subr.el (キーマップで)キーを未定義にするのに用います。呼ばれる とエラーを出します。