次に示す 3つの関数は、大文字と小文字の変換を扱います。これらはアルファベット文 字(`A-Z' と `a-z') のみを扱い、その他の文字は変換しません。アーギュメントは(常 に)コピーされます。
以下の文字の例において、文字 `X' と `x' はそれぞれ ASCII 値 88 と 120 を持ちま す。
Function: downcase string-or-char
この関数は、 (文字を)小文字にします。 string-or-char がストリングの場合、 これは string-or-char 中の各文字を小文字に変換したものからなるストリングを (新しく) 作ります。
string-or-char が文字の場合、その文字が英文字(訳注:letter) の場合、その小 文字を返し、そうでない場合、その文字自身を返します。
(downcase "The cat in the hat") => "the cat in the hat" (downcase ?X) => 120
Function: upcase string-or-char
この関数は、 (文字を)大文字にします。 string-or-char がストリングの場合、
これは string-or-char 中の各文字を大文字に変換したものからなるストリングを 新しく作ります。
string-or-char が文字の場合、その文字が英文字(訳注:letter) の場合、その大 文字を返し、そうでない場合、その文字自身を返します。
(upcase "The cat in the hat") => "THE CAT IN THE HAT" (upcase ?x) => 88
Function: capitalize string-or-char
この関数は、 capitalize を行ないます。 string-or-char がストリングの場合、 これは string-or-char 中の各 word を capicalize したストリングを新しく作り ます。各 word を capicalize するというのは、各 word の最初の文字を大文字に し、それ以外のものは小文字にするということです。
word とは、カレントなシンタックステーブル (セクション 37.3 [シンタックス テーブル]、ページ 354 参照) で word に分類される文字を続けたシーケンスのこ とです (これは妥当??)。
capitalize は string-or-char が文字の場合、それが英文字(訳注:letter) の場 合、その文字の capital を返し、そうでない場合その文字自身を返します。
(capitalize "The cat in the hat") => "The Cat In The Hat"
(capitalize "THE 77TH-HATTED CAT") => "The 77th-Hatted Cat"
(capitalize ?x) => 88