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環境とは、一そろいの環境変数と、その値から成り立ちます。
環境変数は、あなたのユーザ名、ホームディレクトリ、端末のタイプ、
そして実行プログラムのサーチパスといったものごとを伝統的に記録して
います。普通、環境変数はシェルによって設定され、あなたが起動する
別のプログラムに継承されます。デバッギング時、デバッガから抜ける
ことなく異なった環境でプログラムの実行を試みるのは結構便利です。
info environment varname
-
あなたのプログラムが起動された時に与えられる環境変数 varname の
値を表示します。このコマンドの省略形は `i env varname' です。
info environment
-
あなたのプログラムが起動された時に与えられる、全ての環境変数の
名称と値を表示します。このコマンドの省略形は `i env' です。
set environment varname value
-
set environment varname = value
-
環境変数 varname に value という値を設定します。
これは、あなたのプログラムのためだけのものであり、GDB 自身の内容は
変更されません。
value は任意の文字列です;
環境変数の値は単に文字列であって、解釈はあなたのプログラム自身によって
行われます。
value というパラメータはオプションであり; 省略された場合、
変数には null 値が設定されます。このコマンドは `set e' のように
省略できます。
例えば、次のコマンド:
set env USER = foo
は、プログラムに対して、起動直後、`foo' という名前のユーザが
プログラムを実行していると仮定するように指示したことになります。
delete environment varname
-
unset environment varname
-
あなたのプログラムに渡される環境の中から、varname という変数を
削除します。これは、`set env varname =' とは異なります。
その理由は、`delete environment' は変数を値なしにするのに対し、
前の例の場合、空の値を認識できるからです。
このコマンドは `d e' のように省略できます。
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