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出力フォーマット

GDB は、通常、データの型に応じて全ての値を表示します。しかし、ときどき、 こうして欲しくない場合があります。例えば、あなたが数字を16進数で表示 したい場合とか、ポインタを10進数で表示したい場合とか。又、メモリの 実アドレスにあるデータを、文字列や命令として見てみたい場合もある でしょう。これらは、出力フォーット}を利用することで実現 できます。

出力フォーマットの簡単な使い方は、既に計算済みの値をどのように 表示するかを指示するというものです。これは、`print' コマンドの 最初の引数を、スラッシュで始まってフォーマット文字で終わらせることに よって実現できます。フォーマット文字には、次のようなものがサポート されています:

`x'
値のビット列を整数値とみなし、その整数値を16進数で表示します。
`d'
整数値を符号付き10進数で表示します。
`u'
整数値を符号なし10進数で表示します。
`o'
整数値を8進数で表示します。
`a'
16進数の絶対アドレス、又はそれに以下にあるアドレスに定義された シンボルの相対アドレスとして表示します。
`c'
整数値とみなして、それを文字定数で表示します。
`f'
ビット列を浮動小数点値とみなし、典型的な浮動小数点表記を使って表示 します。

例えば、プログラムカウンタ (see section レジスタ)を16進数で表示する場合は、 次のように入力します。

p/x $pc

スラッシュの前にはスペースが必要でないことを覚えておいて下さい; この理由は、GDB のコマンドにはスラッシュを含んだ名称が存在しない ということだからです。

変数値の履歴にある最後に表示した値を異なったフォーマットで再表示したい 場合は、式なしの `print' コマンドにフォーマットを指定して下さい。 例えば、`p/x' は最後に表示した値を16進数で再表示します。


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