POV-Ray 3.5
利 用 参 考 マ ニ ュ ア ル



はじめに

POV-Rayでは簡単な言語で物体やカメラなどのデータを記述することによってシーンを作成する。 そのデータのファイル=シーン・ファイルがPOV-Rayのプログラムによって解析され、シーンが表現される。 通常1つのシーン・ファイルには下記の項目が含まれる。 このマニュアルでは各項目の記述言語について説明する。

<1つのシーンに含まれる項目>

・LANGUAGE_DIRECTIVES (言語指示)
・global_settings { GLOBAL_ITEMS } (全体設定)
・camera { CAMERA_ITEMS } (カメラの設定)
・MEDIA, ATMOSPHERE_STATEMENTS (大気効果の設定)
・OBJECT_STATEMENTS (物体の形状の指定)
・TEXTURE_STATEMENTS (物体の表面特性の指定)


このマニュアルの表記について

各項目で特に指定がなければ、構文とパラメータの表記は下記に従う。

keyword
(小文字の単語
POV-Rayに最初から組み込まれているキーワード。
例)box, textureなど。
ITEM
(大文字の単語)
その部分に実際の数値などを記述する。
例)
・turbulence FLOAT⇒turbulence 0.6 (実数値の場合)
・scale <VECTOR>⇒scale <1, 2, 0.5> (ベクトルの場合)
など。
{ ITEM } 各ステートメントを囲む括弧。
例)plane { z, 0〜}、texture { White } など。
[ ITEM ] ITEMがオプションであることを意味する括弧。
※ [ ] は実際には記述しない。
<VECTOR> ベクトルを囲む括弧。
例)color rgb < 1, 1, 1 > など。
(ITEM) 関数のパラメータを囲む括弧。
例)abs(A)、pow(A, B)など。
A | B | C | ... A, B, C, ... から1つを選択して記述する。
デフォルト なにも指定しない場合、自動的に適用される値。


POV-Ray 公式HomePageへのリンク

このマニュアルは、POV-Ray日本語リファレンス・マニュアルとして作成したものです。POV-Ray3.5添付ドキュメントに基づいていますが、POV-Rayの完璧なマニュアルではありません。このマニュアルは非公式のもので、POV-Ray Teamとは関係ありません。また、このマニュアルの利用結果に関する責任を負うことは不可能なので、利用は個人の責任でお願い致します。
このマニュアルは、ここに置かれています。

POV-Ray利用参考マニュアル(3.5V2版) Last Modified 2003.10.13

マニュアル更新履歴
1997.03 POVray3.0マニュアルを工藤武信が一太郎で作成
1998.10 HTMLにコンバートし、一部手直し追加を行い公開
2000.09 POVray3.1マニュアルへバージョンアップ
2003.10 POVray3.5マニュアルへバージョンアップ
誤り、ご意見・ご感想などがございましたら、下記までお知らせいただけるとありがたいです。
manabe@arch.oita-u.ac.jp
大分大学工学部 福祉環境工学科建築コース 真鍋正規