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シェルプログラミングの基礎

今まで見てきたように、シェルには1つのコマンドを実行させたり、また複数 のコマンドを組み合わせて実行する機能ばかりか、あるコマンドの行った仕事 結果を見てさらに次のアクションを起こさせたり、他の処理に分岐させたりす ることができます。この機能を実現するために使われるのがシェル・プログラミ ング言語です。

端末に向って仕事をする時間が長いせいかもしれませんが、シェルというと 一般的にヒストリ機能等、対話型の操作性に目を奪われるかも知れません。 しかし、対話性を重視する環境はともすれば人間が機械の忠実な子守役を強いられる 可能性があります。1つのコマンドの結果をみてからそのつど人間が次の仕事を 機械に指示するのは本末転倒で何ともバカバカしいかぎりです。シェルの持つ プログラミング機能はこの人間が行うべき仕事、すなわち1つのコマンドの結果を 見て次に起こすアクションをあらかじめシェルに教えておき、実行時にそれらを 代行させることにあります。

シェル・プログラミング言語(シェル言語)そのものはいたって単純なものですが、 これを使いこなすにはminix上の各コマンドの使い方を理解しなければなり ません。シェルは各々のコマンドを起動し、その結果を文字列として引用しますが、 実際にデータを処理するのはminix上の小さなコマンドです。 データを処理しようと考えた時には数あるコマンドの中からどれを、どのような オプションで、どういう組み合わせで使えば目的を達することができるかを 考えなければなりません。





Riichiro Saito
1995年08月29日(火) 11時41分26秒 JST