材料物性特論
電子工学専攻(博士前後期課程) A コース 前学期・2 単位

計算物性学特論

【担当教官名】齋藤 理一郎

【研究室】 西 2 号館 517 号室

【使用教科書等】

参考書は、授業で紹介する。固体物理の教科書を一つぐらい持つのが望ましい。 学部で量子力学をとっていないものは、「量子物理学」(培風館) 等で勉強下さい。

【履修しておくべき科目名】

コンピュータ入門第一、第二 (Unix 上での演習に耐えられること)。 固体物理学、量子力学、統計力学。

【主題・目標・授業の進め方】

固体物理学、量子化学の原理を計算手法とともに解説する。 現在公開されている software を利用し、習熟することも 目標とする。

【授業内容】

授業では、テーマを絞った内容に関して数値計算の方法を説明する。 実用に耐えられる程度の理解を得る為に計算機上で課題を出す。 具体的な内容と使用する software は以下の通りである。

  1. 結晶構造、構造因子の計算。
  2. 自由電子模型。
  3. 原子の計算。原子 Shrodinger 方程式。Dirac 方程式。
  4. 量子井戸のトンネル確率の計算。Maple。
  5. 分子の最適化構造。電子状態。Mopac93。
  6. 分子振動と格子振動の計算。Mopac93。
  7. 固体の電子状態。タイトバインディング計算。

【成績評価】

授業で与えられた課題で評価する。全ての課題を出さなくても ok であり、評価点の合計がある閾値を越えれば ok とする。課題は 全て 決められた format で WWW 上で発表する。したがって課題 の答として、同じ結果がでることは無い。同じ結果がでた場合には、 最初に発表した人のみ評価点が与えられる。授業中での発言や、授 業への直接の貢献も評価の対象となる。

【学生へのメッセージ】

課題を出せばだすだけ点数になる。せっかく授業を受けるのだから、 何か使えるものを手にして下さい。併せて授業の発展へ積極的に 貢献して下さい。自主的・積極的な活動を尊重します。


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