電子工学専攻(博士後期課程) A コース 後学期・2 単位

材料物性特論

【担当教官名】齋藤 理一郎

【研究室】 西 2 号館 517 号室

【使用教科書等】

Electronic Transport in Mesoscopic Systems. (S. Datta, Cambridge University Press. 1997)

【履修しておくべき科目名】固体物理学、量子力学、統計力学。

【主題・目標・授業の進め方】

半導体量子細線、カーボンナノチューブの輸送現象を理解するために 教科書を中心に解説する。扱う項目は以下の通りである。

  1. 半導体輸送現象のまとめ。移動度、Hall 効果
  2. メゾスコピック系に特徴的な長さ、輸送現象の分類
  3. Ballistic 伝導とは?
  4. Landauer 公式
  5. Diffusive 伝導とは?
  6. 弱局在状態、負の磁気抵抗
  7. Universal conductance fluctuation.
  8. 量子 Hall 効果
  9. 主な実験の紹介と問題点

【授業内容】 授業では、Diagram を用いた手法を使わないで一連の話題を扱う。 方法論ではなく、問題意識に重点をおく。古典的な Ohm の法則か らLandauer 公式 まで、どの様に話しがつながっているかを理解す ることがこの授業の目的である。この授業は輪講形式ではない。が、 事前の予習を前提とする。授業にあきないように授業中に簡単な計 算をしてもらう。

【成績評価】 各章の report によって採点する。


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