「量子物理学」(培風館) 本書の特徴
「量子物理学」(培風館) 本書の特徴
内容がコンパクト (172ページ) であ
り、半期の授業に向いている。価格もこの種の教科書としては安い
(1,700 円)。
電子状態の計算として、量子井戸、量
子ドット、原子、分子、エネルギーバンド まで、簡単な計算がで
きるまで説明がある。初心者の教科書としては、実用上の価値も高い。
半導体工学を学ぶ前の、導入の教育 (introductory) として最適。
フーリエ変換、ベッセル関数、球ベッ
セル関数、ルジャンドル関数、球面調和関数、エルミート多項式、
等の数学の説明が詳しい。授業で説明しなくても、自分で理解でき
る程度の解説を、教科書の脚注にふれた。
などがあります。また一般的な教科書に必要とされる、
演習問題に答が、全てついている。
授業の進行がしやすいように、章の長さ、ながれを
検討している。
式の計算結果を常に explicit (あらわ) に書いている。
図や表を多く用いている。
などの点に注意して書かれています。さらに新しい試みとして、
WWW を用いて、読者との 交流をはかる。
こと検討しています。具体的には、
読者の投稿による詳細な解答、
質問とその答え、
誤植などの情報、
実際に行なった授業のレポート、
読者の投稿
なども紹介したいと考えています。