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シンタックステーブル

シンタックステーブルは、バッファ中の各文字をシンタクティックな意味でどのように 用いるかを(Emacs に)知らせます。この情報はパージングコマンド、複雑な移動コマン ド、等のコマンドにおいて word、シンボル、その他のシンタクティックな構成物がど こで始まりどこで終っているかを決めるのに用いられます。

シンタックステーブルはバッファ中のテキストに対してのみ用いられ、 GNU Emacs Lisp reader では用いられません。 GNU Emacs Lisp は Lisp 式を読む際は 作り込みの C コードを用い、シンタックテーブルは用いません。

バッファはそれぞれ異なるメジャーモードでありえ、異なる各メジャーモードはある文 字がどのシンタックスクラスであるかという点に関し異なる考えを持つことがありま す。 Lisp では文字 (;) でコメントを始めますが、C では (;) は文をターミネートす るものとして考えられます。

シンタックステーブルは (8 ビットバイトの 256 個の ASCII 文字の各々にエントリー が1 つずつ対応する) 256 要素のベクトルです。各要素は対象とする文字のシンタック スのコードである integer の値を持っています。


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