Function: random &optional flag
この関数は、疑似乱数(訳注：pseudo-random number) を返します。
あるマシンでは、Lisp で表現可能な integer はどれも random の結果になりえま す。別のマシンではその結果はある最大値より大きくはならず、またある(負の)最 小値より小さくなることはありません。
可能な値は、それぞれ等しい確かさを持ちます。
Emacs を起動するたびに(異なる)乱数を必要とする場合、少なくとも 1度 (random t) を用いなくてはいけません。これは今の時間(訳注：current time of day)と Emacs のプロセス ID 番号とをもとに疑似乱数の seed (訳注：種) の(再)初期化 を行ないます。
(random t)を用いない場合、 random の返す数の列は、 Emacs を起動するたび同 じものになります。例えば Sun Microsystem 社の OS のある 1つのバージョンで は、 Emacs を起動した後 (random) を呼び出すと常に -1457731 を返し、もう 1 度呼び出すと 7692030 を返します。このように、(random t) を呼ばないと random を用いるプログラムは同じことを繰り返すことになります。これはデバッ グを行なう際、役立ちます。