Emacsには単語でも任意の長さのテキストでも,大文字,小文字を変換するコ マンドがあります.
downcase-word
).
upcase-word
).
capitalize-word
).
downcase-region
).
upcase-region
).
単語変換コマンドはとても便利です.meta-l (downcase-word
)
は,ポイントの後ろの単語を小文字に変換し,その後ろに移動します.
Meta-lを繰り返せば,連続して単語を変換できます.meta-u
(upcase-word
)はすべて大文字に変換します.Meta-c
(capitalize-word
)は単語の最初の文字だけを大文字にして,残りは小文
字にします.これらのコマンドは引数があると,一度に数単語にわたって変換で
きます.特に大量のテキストを,大文字から大文字/小文字混じりにするときに
便利です.これはM-l,M-uまたはM-cを各単語に対して適切
に使いながらテキスト中を移動できるからです.また場合によってはM-f
を使って単語をスキップできます.
負の引数の場合,単語変換コマンドはポイントより前の単語に対して作用しま すが,ポイントは移動しません.これは利用者が大文字,小文字を誤って入力し たばかりのときに便利です.変換コマンドを使ったあとで入力を続けることがで きます.
単語中で変換コマンド入力すると,ポイント以降の部分にだけ作用します.こ
れはちょうどMeta-d (kill-word
)と同じです.負の引数がある場
合は,変換コマンドは単語中のポイントより前の部分にのみ作用します.
他の基本的変換コマンドはC-x C-u (upcase-region
)とC-x
C-l (downcase-region
)です.このコマンドはポイントとマークの間に
あるすべての文字を指定通りに変換します.ポイントとマークは移動しません.