Pictureモードでは，タブにあたる機能が2種類あります．文脈によるタブは，
M-TAB (picture-tab-search)で行なわれます．引数がなけ
れば，現在行より前の空白でない行で，空白に続く次の"興味ある"文字の下に
移動します．ここで，"次の"とは，"現在のポイントの水平位置より右にある"
という意味です．C-u M-TABのように引数があるときは，このコマ
ンドは現在行の次の興味ある文字へ移動します．M-TABは，テキス
トを変更しません．ポイントを移動するだけです．"興味ある"文字は変数
picture-tab-charsで定義されます．この変数には文字列があってその文
字はどれも"興味ある"文字になります．デフォルトは，"!-~"です．
TABそのものはpicture-tabを実行します，これはそのときのタ
ブストップによって動作します．Pictureモードでのtab-to-tab-stopに
相当する機能になります．普通はポイントを移動するだけですが，数引数がある
場合は，飛び越したテキストをクリアします．
文脈に基づいたタブとタブストップに基づいたタブとはコマンドC-c
TAB，picture-set-tab-stopsによって関係付けられます．このコ
マンドは，現在行でM-TABで使われる位置すべてにタブストップを
設定します．このコマンドとTABを使えば文脈に基づいたタブとして働き
ます．しかし，M-TABで十分な場合は，これを使う方がより便利で
す．