M-x dissociated-pressは,単語ごと,あるいは文字ごとにテキストファ イルをかき混ぜるコマンドです.本物の英語のバッファからはじめて,最終的に とても面白い出力を作り出します.Emacsのカレントバッファが入力となります. 四散新聞はバッファ`*Dissociation*'に出力し,読みやすいように(おおよ そ)2行ごとにそのバッファを再表示します.
四散新聞は,操作を続けるかどうかをたびたび聞いてきます.作業をやめるに はnと答えます.また,C-gを入力すれば,いつでもやめることがで きます.四散新聞の出力は`*Dissociation*'バッファに残っているので, 好きな所へコピーできます.
四散新聞の製作は,バッファのあるポイントから別のポイントへランダムにジャ ンプすることで行ないます.わけのわからない結果ではなく,もっともらしい出 力を得るためには,一連の単語や文字からなる並びの終りと次の並びのはじめに, ある程度の重なりが必要です.つまり,`president'を打ち出してからファイル の別のポイントへジャンプするときには,`pentagon'の中の`ent'を見つけ出し, そこから続けて`presidentagon'を作り出します.サンプルテキストが長い方が よい結果が得られます.
M-x dissociated-pressに正の引数があると,文字単位で操作します. また,その数で重ねる文字数を指定します.負の引数の場合は,単語単位で操作 します.また,その数で重ねる語数を指定します.このモードでは文字ではなく, 1単語全体が交換の単位とされます.引数を省略すると,2を指定したことになり ます.再重報(againformation)ですが,出力は`*Dissociation*'バッファ だけに送られます.開始したバッファには変化はありません.
四散新聞の結果は,サンプルテキストから作られた頻度表に基づくマルコフチェー ンの結果とよく似ています.しかし,四散新聞はそれとは関係のない別創的 (ignoriginal)な発明です.四散新聞は,ランダムに選択する間にサンプルから いくつかの連続した文字をコピーするという戯巧的(techniquitous)な方法を取 ります.それに対しマルコフチェーンは,各単語や文字をランダムに選択するだ けです.四散新聞のやり方では,よりもっともらしく見える結果を作り出せる上, 実行も速くなります.
四散新聞を使い過ぎると,本当の仕事の邪魔になりかねません.ときどき,と んでもないものも出てきます.他の利用者が参照するような正式な文書では,そ こに四散した単語がないようにしておきましょう.楽しんでください.虫の知ら せ(buggestions)は歓迎します.