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ミニバッファでの編集

ミニバッファは普通のEmacsバッファですので(少し特殊ですが),通常のコマ ンドによって入力中の引数の編集ができます.

RETはミニバッファを終了するように設定されているので,改行する時 はC-oC-q LFDを入力することが必要です(改行はLFD 文字であることを思い出してください).

ミニバッファには画面上に現われる独自のウィンドウがありますが,使用され ていないときは表示されません.ミニバッファ使用中,他のウィンドウと同様に C-x oを入力して他のウィンドウに移ることができます.ミニバッファの 引数を与える前に他のウィンドウのテキストを編集したり,他のファイルを読み 込むことすらもできるでしょう.また,他のウィンドウのテキストを削除してか らミニバッファウィンドウにもどり,そのテキストをヤンクして引数に用いるこ ともできます.See section マルチプルウィンドウ

しかしミニバッファウィンドウの使用にはいくつかの制約があります.まずミ ニバッファとそのウィンドウは一体をなしていて,他のバッファに切り替えるこ とはできません.またミニバッファウィンドウを分割したり削除することもでき ません.しかし,C-x ^を使って普通の方法でウィンドウを大きくするこ とはできます.

ミニバッファで,他のウィンドウに補助的なテキストを表示するコマンドを使 う時,そのウィンドウはミニバッファでC-M-vを入力したときスクロール されるウィンドウと同じです.これらのテキストは,ミニバッファを終了するま で残ります.補完が行なわれるミニバッファでは,候補のリストの表示について も同じです.

Emacsではミニバッファを再帰的に使うことができます.しかしこれは,たと えばキーボードのオートリピート機能などによって,簡単に起こってしまうため, 混乱することがあります.したがって,ミニバッファウィンドウが選択されてい るときはミニバッファを用いるEmacsのコマンドの大部分は使えません.ミニバッ ファが動作している時でも,他のウィンドウに移るとミニバッファの再帰的使用 は可能です.何度か試してみれば,混乱しなくなるでしょう.

変数enable-recursive-minibuffersをnon-nilに設定すれば, いつでもミニバッファの再帰的使用ができるようになります.


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