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構文情報の変更

ある文字の構文テーブルのエントリに,構文を示す適切な数を入れれば構文を 変えることができます.しかし,どんな数を入れればよいのかを求めるのは困難 です.そこでEmacsではもっと便利な方法で構文の特性を指定することができる コマンドを用意しています.

M-x modify-syntax-entryは文字の構文を変えるコマンドです.これは 対話形式で使用されます.また,主モードが自己の構文テーブルを初期化する手 段としても使われます.コマンドの最初の引数は変更する文字です.第2の引数 は新しい構文を指定する文字列です.Lispコードから呼ばれたときには,第3に オプションの引数としてその変更をどの構文テーブルで行なうかを指定します. 第3引数を与えなかったり,対話形式で呼び出したときには,第3引数はデフォル トとしてカレントバッファの構文テーブルになります.

  1. 文字列の最初の文字が構文クラスを指定します.これは前にあげたテーブルのい ずれかの文字です(see section 各文字の情報).
  2. 第2の文字は対応する区切りです.構文開始でも終了でもない文字については, これは空白文字でなくてはなりません.または次に何も文字が続かない場合は省 略してもかまいません.
  3. 残りの文字はフラグです.許されているフラグ文字は次のとおりです.
    `1'
    この文字が2文字のコメント開始列の第1文字であることを示します.
    `2'
    この文字が2文字のコメント開始列の第2文字であることを示します.
    `3'
    この文字が2文字のコメント終了列の第1文字であることを示します.
    `4'
    この文字が2文字のコメント終了列の第2文字であることを示します.

現用の構文テーブルの内容の説明はC-h s (describe-syntax)を 使って表示ができます.各文字の説明にはその文字の現在の構文を設定するため にmodify-syntax-entryコマンドに与える文字列と,必要であればその文 字列の説明の英文の両方が含まれています.


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