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削除したテキストの追加

普通,それぞれの削除コマンドは,削除リングに新しいブロックを追加します. 削除コマンドが2つ以上続くなら,それらのテキストはまとめて1つのエントリに なります.よって1回のC-yでそれらをすべて削除される前のように取り込 むことができます.つまり,削除したいすべてのテキストを1つのコマンドで削 除する必要はありません.削除し終るまで1行1行,あるいは1語1語削除していく ことができます.そして,それを全部一度に取り込めます.(この仕組みと画面 によって,あまり考え込まずに削除できます.)

ポイントから順方向に削除するコマンドは,以前に削除されたテキストの終り に付け加えます.ポイントから逆方向に削除していくコマンドは,先頭に付け加 えます.このようにして,順方向,逆方向の両方の削除コマンドを混ぜて入力し ても,削除したテキストの元の順番をくずさずに1つのエントリにします.数引 数は,削除されたテキストを追加していく順番を変えません.たとえば,

This is the first
line of sample text
and here is the third.

というバッファを考えてください.ポイントは2行目の先頭にあるとします. C-k C-u 2 M-DEL C-kと入力すると,最初のC-k`line of sample text'を削除し,C-u 2 M-DEL`the first'とその 語に続く改行文字を削除し,2番目のC-kは2行目の後ろの改行文字を削除 します.その結果,バッファは,`This is and here is the third.'にな ります.そして1つの削除エントリには,削除されたテキストすべてが`the firstRETline of sample textRET'ともとの順序ではいっています.

ある削除コマンドが他のコマンド(単なる数引数ではなく)によって,前の削除 コマンドと離れている場合は,削除リングでは新しいエントリになります.しか し,その削除コマンドの前にC-M-w (append-next-kill)コマンド を入力すれば,前のエントリに追加できます.C-M-wは,次が削除コマン ドであれば,新しいエントリにする代わりに,削除するテキストを前に削除した テキストに付け加えるようにします.C-M-wを用いれば,ばらばらに存在 するいくつかのテキストを削除し,それらをまとめて1箇所に取り込むことがで きます.


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