バッファメニューの機能はバッファに対するDiredといえます.つまりいくつ かのEmacsバッファに関する操作を,そのバッファの名前のリストを表示した Emacsバッファを編集することによって行ないます.バッファのセーブ,削除(こ こではDiredの用語に合わせて消去といいます),表示などが行なえます.
buffer-menu
コマンドは,すべてのEmacsバッファのリストをバッファ
`*Buffer List*'に書込み,Buffer Menuモードでそのバッファを選択しま
す.このバッファは読取り専用で,この節に述べられている特別なコマンドでの
み変更できます.これらのコマンドの多くは,グラフィック文字です.通常の
Emacsのカーソル移動コマンドは,`*Buffer List*'バッファでも使用でき
ます.以下の特殊コマンドは,ポイントのある行に表示されているバッファに対
して働きます.
後でコマンドを実際に実行するために印を付けたり,印を取るコマンドはどれ もポイントを1行下に移します.また特に指定していない限り,繰り返し回数と して数引数を与えることができます.
別のバッファを選択したり,他のウィンドウで表示する1つ以上の別のバッファ を指定したりするために,バッファリストを使用するコマンドもあります.
buffer-menu
コマンドが直接に実行する機能は,適当なバッファを作成,
選択して,Buffer Menuモードになることです.それ以外の上に示したような機
能はBuffer Menuモードの特別コマンドによって実行されます.このことからわ
かると思いますが,バッファ`*Buffer List*'から他のEmacsバッファに移っ
て,そこで編集することができます.そのあとで,buffer-menu
バッファ
を再び選んで,先に印をつけた操作を実行したり,`*Buffer List*'バッファ
を削除したり,ほっておくこともできます.
buffer-menu
とlist-buffers
の唯一の違いは,
buffer-menu
は`*Buffer List*'バッファを選択するのに対して
list-buffers
はそれをしないことです.list-buffers
を実行し
(C-x C-bを入力して),自分でバッファリストを選択すれば,ここで示し
たすべてのコマンドが使用できます.