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Xdefaults での漢字フォントの指定について

 

/.Xdefaults で,tgif+ で使われる漢字フォントを変えることができます( 「付録 A X DEFAULTS」参照).

漢字フォントは,明朝体とゴシック体の2種類のフォントが指定できます.これら は,X 端末などで独自に ROM 等に漢字フォントを持っている場合に指定すると良 いでしょう.

フォントの指定方法は,サイズ18 の場合が特殊で,残りのサイズは同じです.

サイズ 16 のフォントは,サイズ 18 のフォントの 代用に使うことができます.
「Tgif*KanjiMinchou16:」や「Tgif*KanjiGothic16:」は,その ためのフォント名を指定するものです(注意: tgif+ で,サイズ 16 のフォン トが使えるわけではありません.サイズ 18 のフォントの表示に,サイズの近い サイズ 16 のフォントを使うということです.).

例えば,「Tgif*KanjiMinchou18:」は,フォント名が設定されていないと,自動的に「 Tgif*KanjiMinchou16:」のフォントが使われ,文字間の幅を調整することで,サイズが合わ せられます(ゴシック体も同様).ここで,
「Tgif*KanjiMinchou16:」のフォントがないと,tgif+ のデフォルト(neck16) が探され,それもないと, Fake フォント機能により,自動的に「k14」のフォントが使用されます(その場合 は,フォントサイズが違い過ぎますので,文字枠がまわりに表示されます).

簡単に書くと次のような順番でフォントが探されます.

  1. Tgif*KanjiMinchou18: で設定されているフォント
  2. Tgif*KanjiMinchou16: で設定されているフォント
  3. tgif+ のデフォルト(neck16)
  4. k14

サイズ 18 以外は,フォントの探し方は同じで,次のようになります.

  1. /.Xdefaults で指定したフォント
  2. tgif+ のデフォルトのフォント
  3. k14

また,ゴシック体のフォントは,フォント名が設定されていないと,自動的に 同じサイズの明朝体のフォントが使われ,幅を1ピクセル厚くして表示します (図 33 参照).

各サイズのフォントに対して,/.Xdefaults で,どう設定すれば良いかは,次 のような表になります(「有無」は,X サーバがそのスタイルのフォントを 持っているかどうかを表します).



例えば,XMiNT の場合は,サイズ 18 のゴシック体のフォントと,サイズ 24 の明朝体のフォントを持っています.その場合には,次のようになるでしょう.

Tgif*KanjiMinchou18:
-rom-fixed-medium-r-normal--18-130-100-100-c-180-jisx0208.1983-0
Tgif*KanjiMinchou24:
-rom-fixed-medium-r-normal--24-170-100-100-c-240-jisx0208.1983-0



Riichiro Saito
1995年08月30日(水) 12時14分32秒 JST