"Physical Properties of Carbon Nanotubes"

English / Japanese

カーボンナノチューブ の 物性
著者: R. Saito (齋藤 理一郎), Gene Dresslhaus, and M. S. Dresselhaus
出版者: Imperial College Press (London) ,
ISBN 1-86094-093-5, 258pages.
1998 年 発行
価格: 日本での定価は税別 5,800円 ($44 の旧定価の場合), 現在の定価 $25(ハードカバー) /$24 (ソフトカバー)日本代理店は下を参照。
目次 を御参照下さいませ。

Errata (誤植) , QA

出版してからの販売数は

2007.1, 4,455 (Hard copy, 1845, Soft copy 2594, E-version 16)
2010.1, 5,374 (Hard copy, 2126, Soft copy 3248, E-version 38)

皆様に、感謝申し上げます。 (2010.1)

おかげさまで、初刷は 1 年を立たずに完売してしまいました。 出版者もこの売れ行きを予想していなかったので、現在緊急に印刷 中です。来月(1999 年 10 月) には新しい本が入ると出版社から連 絡がありました。(1999.9.20) 注文は今でもお受けできまして、本 が出来次第発送作業に入れます。どうぞよろしくお願い申し上げま す。新しい本は soft cover になり $19 と大変お安くなりました。 また従来の hard cover も $25 になりました。注文なさるときには 本屋が古い値段をつけていましたら、クレームをつけるなり、直接 出版者か ら購入する事 をお勧めします。

書評

カーボンナノチューブとはグラファイト(黒鉛)原子層 1 層をま いて作られる円筒形の物質である。半径が 1 ナノメートルで長さ が 1 ミクロンの超微細チューブは、半径と「螺旋度」を変えるこ とによって不純物無しに金属にも半導体にもなる性質があり、究極 の半導体材料として注目を集めた。特に半導体のチューブのエネル ギーギャップは、半径の大きさを変えることによって、1 eV から 0 eV まで自由に変えることができ、赤外素子、冷陰極管等の応用 が報告された。さらに AB 効果と呼ばれる量子磁場効果によって、 エネルギーギャップを変えることも可能だ。しかしその微細な構造 の為、克服すべき技術がまだ多い。

この本は、これからナノチューブを始める研究者、技術者、大学院 生を対象としたナノチューブの入門書である。理論の背景となる炭 素材料の話やグラファイトのエネルギーバンドの計算から詳しくか かれ教科書や輪講として利用できるように、内容を本だけで閉じて いることに重点をおいた。ナノチューブの研究分野や応用研究が広 がるにつれ多くの研究領域からの研究参角を考慮し、内容を平易に かつ各章が長くならないように配慮した。

本書の購入の日本代理店は、

(株)ニュートリノ (担当: 小山氏)
tel: 0424-84-5550,
fax: 0424-84-5556,
e-mail: neutrino@st.rim.or.jp

注: 大学等のナノチューブフラーレン研究者・学生の方は関連研究 者ということで、ニュートリノにお願いいたしましたら特別割引で 提供してくださるそうです。ご注文なさる場合には直接ニュー トリノに「齋藤の案内を受けた」とおっしゃって下さい。校費でも 支払可能です。 Credit Card で直接 出版者か ら購入する事 も可能です。


Riichiro Saito studied physics at the University of Tokyo and got his Dr. Sc. in 1985. Since 1990 he has been an associate professor of the University of Electro-Communications, in Tokyo. He was a visiting scientist of MIT in 1992 where he did pioneering work on carbon nanotubes with Professor Gene Dresselhaus and Professor Mildred S. Dresselhaus. He was visiting associate professor at the University of Tokyo, three times, in 1991, 1994, and 1997. His major subjects are solid state theory and the materials science of carbon.
Gene Dresselhaus studied physics at the University of California at Berkeley where he worked with Kittel and Kip on the early cyclotron resonance experiments on semiconductors and semimetals. His early postdoctoral work was at the University of Chicago and then a junior faculty position at Cornell University for 4 years. The major part of his professional career has been at MIT, first at the MIT Lincoln Laboratory and later at The Francis Bitter National Magnet Laboratory. He is a Fellow of the American Physical Society.
Mildred S. Dresselhaus completed her Ph. D. degree at the University of Chicago. After a postdoctoral fellowship at Cornell University, she joined the MIT Lincoln Laboratory and subsequently joined the MIT Faculty in 1968. She is a fellow of the American Physical Society, the AAAS and served as president of both these organizations. She is a member of the National Academy of Sciences and of the National Academy of Engineering. She coauthored a book on the Science of Fullerenes and Carbon Nanotubes with G. Dresselhaus and P. C. Eklund


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