NCD X 端末の設置方法

98/02/03 ver 1.0
98/02/21 ver 1.21
02/02/27 ver 2.01 2002 年寄付物品 version
                作製 電子工学科 齋藤 理一郎

電気通信大学情報処理センターの設備更新によって寄付された、 NCD X 端末の設置方法について説明致します。電気通信大学の関係 者以外はこの ページをみることは出来ません。また ユーザは、こ のページの情報を見て NCD 端末の設定(ユーザ設定部分も含む)を 変えてはいけません。管理者のみが利用することを想定しています。

注: この ページにあります、software は情報処理センターの設備更新 によって寄付された、NCD X 端末にのみしか使うことができません。 ライセンスのある物品ですからその他の方が利用されることは、法 に触れます。安全の為 binary の公開は 3 月末日までとさせて頂 きます。それまでに download 下さいませ。それ以降は、情報処理 センターの保有するメディアをご利用下さいませ。

注2: このページは、2002 年 2 月のものです。1998 年の 2 月の NCD 端末の設定は、旧バージョンの説 明を御覧下さい。

注3: M 科高橋様から BSD 関連の設定と補足情報を頂きました。 ここ におきます。高橋様 情報どうもありがとうございました。

説明は、interactive に書かれていますが 処理の順番を逆にしなければならない場合もありますので、一通り 目を通すことをおすすめします

A. 事前にご用意が必要です。

以下のものが設置に必要です。また SIMM memory は無くても使え ます。注は必要が無ければ読む必要はありません。
  1. X 端末の IP address (Network 管理者に申請してください。)
  2. ネットワークケーブル (カテゴリー 5 100 Base T)
  3. X 端末の binary をおく Workstation. tftp が必要 (注1)。
  4. option: メモリー 16 MB 以上の SIMM(注2)
注1: tftp は X 端末のプログラムを down load する為に必要な software です。すでに XMiNT などをお持ちの研究室は、その設定 は必ずあるはずです。 tftp については、この ページでは説明し ません。おちかくの workstation 管理者に tftp についてはお聞 き下さい。研究室に work station が無い場合には、学科共通の work station に tftp の設定を依頼して下さい。X 端末単独では 動かすには、有償の PCMCIA カードを NCD から買う必要がありま す。おすすめしません。

注2: 配分された X 端末には 24MB のメモリーがあります。 これで十分ですが、もし heavy な使い方を考えている場合には memory を増強するのが良いと思います。空スロットはありません。 2 個 スロットがあるのみです。

B. CD の image を download

CD の image を download してください。学内以外からのアクセスはできません。

cdrom.tgz (49.4MB)

またこの download が可能な期間は 2002.3 月までです。それ 以降は、閉鎖する予定です。

C. ncdinstall を実行

ncdinstall では以下のことをしてくれます。1 番から順に作 業すればok です。

  1. Install NCDware : X 端末に必要な binary ncd を Workstation にセット。
  2. Prepare System Services : BOOTP, TFTP, NFS の チェック、ncddm の セット
  3. Configure NCD Terminals : X 端末の登録をします。

注1:対応可能な OS が SunOS, Soralis, SGI, HP-UX, AIX に限ら れています。PC-UNIX では、x86-Solaris のみです。Linux, FreeBSD は、manual で file をおけば問題なく動くはずです。

注2: ncdinstall は、install/installXXX (XXX は いろいろ) をプ ロセスで読んでいます。script を すべて /bin/sh -v に変更すれば スクリプトが何をしているかわかります。

以下 /tmp/cdrom.tgz に file があるとします。どこにあって もかまいません。操作は、Sun Solaris マシーンの場合です。対応 OS の list の中に Linux や FreeBSD はありませんが、script を見て 対応できると思います。

  1. super user になります。
  2. # cd /tmp
  3. # gtar zxf cdrom.tar
  4. # ./cdrom
  5. # setenv LANG C
  6. # ./ncdinstall

ncdinstall を実行します。

特に注意すべき点は、 日本語を language に使っていますと script が error で 途中で止ってしまいます。 setenv LANG C で英語にしてください。私はこれでだいぶ 時間をつぶしました。

C.1 NCDware の install

        --------------------- Main Menu ---------------------

        1  Install NCDware
        2  Prepare System Services
        3  Configure NCD Terminals

Enter a number or q to quit: 1

これで tftp server が動いてくれると、そのまま /tftpboot 等の下に file をつくってくれます。

あとは message にしたがって処理します。いろいろな設定は、 すべて処理してくれます。(tftp server が動いているとその存在 を勝手に判断してくれます。)

NCD wareの license version は、5.0.129 です。 X 端末の種類は Explorer 450 です。license に関する質問は そのまま [n] で答えます。

そのあと以下の設定をしてください。/tftpboot を tftp の root directory とします。

# cd /tftpboot
# ls -l xncdpl*     (サーバの確認です。)
lrwxrwxrwx   1 root           24 Feb  6 16:42 Xncdxpl -> ncd/Xncd.5.0.129/Xncdxpl*
lrwxrwxrwx   1 root           27 Feb  6 16:42 Xncdxpl.bl -> ncd/Xncd.5.0.129/Xncdxpl.bl*
# ln -s usr/lib/X11/ncd/configs (configs directory を symbolic link)
# ls -l configs
lrwxrwxrwx   1 root           23 Feb  6 18:48 configs -> usr/lib/X11/ncd/configs/
# cd configs
# touch ncd_std.stp
# chmod 666 ncd_std.stp
# ls -l ncd*
-rw-r--r--   1 root          789 Feb  6 18:57 ncd_std
-rw-r--r--   1 root         8289 Feb  6 16:42 ncd_std.sample
-rw-rw-rw-   1 rsaito        203 Feb  7 09:37 ncd_std.stp

シンボリックリンクは以下の説明で使います。ncd_std.stp は ncd_std で 設定した内容が入ります。666 で書き込み可能にします。


C. 2 System Services の設定。


        --------------------- Main Menu ---------------------

        1  Install NCDware
        2  Prepare System Services
        3  Configure NCD Terminals

Enter a number or q to quit: 2

次に main menu の 2 を選択します。tftp 等が動いていない場合には、これを先に 実行すると、ncdinstall が自動的に設定してくれます。ncddm (NCD display manager は、 install しておきますと、configure file の設定のとき便利です。install をおすすめします。

C. 3 Configure NCD Terminal の設定。

以下は、C. 2 で Bootp を設定しない場合の表示例です。IP address 等は、それぞれの値を入れてください。ncdinstall を 終 了した人は、再び ncdinstall を実行してください。



        --------------------- Main Menu ---------------------

        1  Install NCDware
        2  Prepare System Services
        3  Configure NCD Terminals

Enter a number or q to quit: 3

Checking system setup ......................

                     Configure NCD Terminals
             --------------------------------------

        1       Add NCD Terminal
        2       Delete NCD Terminal
        3       Modify NCD Terminal

Enter a number, q to quit, or m to return to the main menu: 1

You can add one of the following terminal models:

        1  Model Explora, Explora 400/450 Series terminal

Enter the number of the NCD Terminal model that you want to add: 1

Enter addresses and hostname for the "Explora, Explora 400/450 Series" terminal

        IP Address: 172.21.XXX.36
        Ethernet Address: 0000a7022XXX
        Terminal Hostname: ncd-XXX
        Subnet Mask [255.255.255.0]: 
        Gateway IP Address: 172.21.XXX.1

Terminal "ncd-XXX" has been added.

Updating "" file


ncd-1:ht=ethernet:sm=255.255.255.0:\
        :ha=0000A7022XXX:ip=172.21.XXX.36:gw=172.21.XXX.2:\
        :hd=/tftpboot/:ds=130.153.13.17 130.153.149.2 172.21.XXX.1 130.153.XXX.20:bf=Xncdxpl:
Updating "/etc/hosts" file

Bootp service is not configured. You must boot Terminal
"ncd-1" with the following command at the boot prompt:

        bt /tftpboot/Xncdxpl 172.21.XXX.36 130.153.XXX.143 172.21.XXX.2 255.255.255.0

Making terminal configuration file:
        /local4/tftpboot/usr/lib/X11/ncd/configs/AC155824

Using existing ncd_std file found at:

        /local4/tftpboot/usr/lib/X11/ncd/configs/ncd_std


ここで使いたい X 端末の IP address 等を設定します。黒い 箱の本体に MAC Appr: 0000A7XXXXX が書いてあります。その番号 が設定に必要です。

X 端末は、host 名から自動的に IP address を逆引で設定す るようにできます。この設定は、C.2 の設定がなされている場合で、 host 名から IP address を教えてくれる逆引の daemon が必要です。 その設定もなされます。

X の tftp server が subnet を越えてある場合には、作業が少し 複雑になります。ですが、手作業で問題を回避できます。

D. NCD 端末の設定です。

すでに NCD の端末には、情報処理センターの設定が入っていますので、 単純に動かそうとすると、NSF が mount されないとか、config file が無いとか エラーがでてきます。それを回避できれば、あとは config file の設定で ok です。

  1. 配線をします。Network に接続します。Memory があれば Memory を 増設します。 Memory のソケットは、本体をあけますとすぐにわかります。
  2. 電源を入れます。NCD の大きな字がでて、ハードウエアのチェックに入ります。 ここで Setup key を押し続けてください。そうすると、赤い字で keyboard がどうこう と文句をいいますが、bios の setup 画面がでます。これを修正すると便利です。

    電源を入れたときの状態ここで setup key を押し続ける。

    Network 画面 を変更します。設定した IP address 等を入れてください。矢印キーと BS が使えます。

    Boot 画面 ここは画面のように設定すれば ok です。 注意! configs とか ncd_std などの / の入れ方を全く同じようにしないと動いてくれません。 写真のように入れてください。

    Done 画面 (ちょっとピンぼけ) これで reboot します。

    再度立ち上げると image を自動で download する。

    右から 2 番目 Setup で change quick setup を選択。Files を選択。NFS を解除する。

これで、基本的な設定は終りです。host を指定すれば login prompt が出ます。 font の設定がうまくいっているか確認してください。fontserver の 指定は tcp/172.88.21.xxx:7000 のように X fontserver の IP と port を指定します。

boot 時に setup 画面が出ない場合、

bt Xncd19c 130.153.xxx.ncd 130.153.xxx.ftp [130.153.xxx.gwy] 255.255.255.0

で Xncd19c を tftp で down load します。 3 番目の 130.153.xxx.gwy は gateway を越えて設定する場合の bt の方法です。(普通はそのような設定はしません。) うまくいけば ........ が表示され、画面が X の console の背景にかわります。

E. 詳細の設定方法と課題

以上の設定で基本的動作はできると思います。2002 年度の X 端末は100 Base T で動き、xpl file で実に多くの機能を実現する ことができるようです。もし皆さんでそのような設定までなさった方は、 ここに登録致しますので、html file を下さいませ。

また Linux 上の設定をなさった方も 簡単な log を御送り頂ければ 幸です。Linux じょうでは、/tftpboot 以下の file を copy しておけば 良いと思います。

  1. BSD 関連の設定と補足情報 (M 科高橋様 (2002.2.27))
  2. Red Hat 7.1 の設定と補足情報 (E 科布田君, (2002.2.28))
  3. Vmware の設定

NCD の 課題

どなたか以下の問題を解決した人は report をrsaito@ee.uec.ac.jp に御送り下さいませ。

  1. font を NFS を用いて実行。==>あんずでの解説を参照。
  2. 16 bit color を実現。

    XGA なら 16bit が可能。SXGA 1280x1024 なら 16 bit にできない。 4MB に video memory を upgrade はできない。(for 450)

  3. Keyboard 切り替え器をもちいて、Windows に接続したときの jp106 (NCD97) keyboard の完全認識方法
  4. NCD keyboard の Windows 上での利用方法

F. 参考文献

NCDware5.0 の manual (pdf file, 1.6MB)

NCD Documentation

このページはきっとお役に立つと思いますが、完全な物ではあ りません。うまくいかない時にもう一度見ていただければ、少し書 き加えるかも知れません。NCD の CD 貸して下さった、情報処理セ ンターの岡野様に感謝致します。


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