Command: overwrite-mode argument
この関数は、オーバーライトモードの on/off を行ないます。 argument が正の値 (0 より大きな値)である場合 on にします、そうでない場合 off にします。
インタラクティブに呼ばれた場合、 argument は(処理された)プレフィックスアー ギュメントに設定されます。
Function: insert &rest args
この関数は、カレントバッファのポイントの後に(直接)、 (いくつかの)ストリン グや文字を (ポイントを先に動かしながら)挿入します。 args 中にストリングや 文字でないものが含まれている場合、エラーになります。
カレントなポイントの先を指しているマーカーは、その位置を変えられます。ポイ ントの位置やその前を指しているマーカーは変更されません。
Function: insert-before-markers &rest args
この関数は、カレントバッファのポイントの後に、 (いくつかの)ストリングや文 字を (ポイントを先に動かしながら)挿入します。 args 中にストリングや文字で ないものが含まれている場合、エラーになります。
(insert と異なり) 挿入部分を指すマーカーは、(新しく)テキストが挿入されるに 従いその位置を変えられます。
Function: quoted-insert count
この関数は、次の入力文字(の記述)を読み込み挿入を行ないます。これは(特に) control 文字を挿入する際、役立ちます。 3 つまでの 8進 digits をタイプする ことで、(その) コードで文字を挿入することができます。
count は挿入する文字の数です。 count が数でなかったりカレントバッファが リードオンリーである場合、エラーになります。
(主に)インタラクティブに用いるためのものです。
Command: self-insert-command count
この関数は、最後にタイプされた文字を count 回挿入します。 (ほとんどの) printing 文字がこの関数にバインドされています。プログラムがこれを用いるこ
とはほとんどありません。しかし、これをキーマップに入れることはあります。
Command: copy-to-buffer buffer start end
この関数は、カレントバッファから buffer にテキストをコピーします。最初 (そ れについて尋ねることなく) buffer の内容を消去し、次に start と end で定義 されるリージョン中のテキストをそこに挿入します。
インタラクティブに呼ばれた場合、 buffer を求め(エコーエリアに)プロンプトを 出し、 start と end はポイントとマーク(i.e. リージョン) になります。
Function: insert-buffer-substring buffer-name start end
この関数は、 buffer-name (これは存在しなくてはいけません) のサブストリング をカレントバッファのポイントの前に挿入します。このストリングは、 start と end で定義されるリージョン中の文字列です。
次の例では、バッファ bar をカレントバッファとしてこのフォームを実行しま す。最初、bar は empty です。
---------- Buffer: foo ---------- We hold these truths to be self-evident, that all ---------- Buffer: foo ----------
(insert-buffer-substring "foo" 1 200) => nil
---------- Buffer: bar ---------- We hold these truth ---------- Buffer: bar ----------
Function: insert-buffer buffer-name
この関数は、 buffer-name (これは存在しなくてはいけません) の内容をカレント バッファのポイントの後に挿入します。挿入されたテキストの後にマークを置きま
す。
Function: insert-char character count
この関数は、 character を count 個カレントバッファのポイントの前に挿入しま す。 count は数値でなくてはいけません。また character は文字(訳注: character)でなくてはいけません。
Command: newline &optional count
この関数は、ニューラインをカレントバッファのポイントの前に挿入します。 count が与えられ(それが数値である)場合、ニューラインをその個数だけ挿入しま す。
オートフィルモードでは、 count が与えられない場合、 newline は前にある行を 分けることがあります。
インタラクティブに呼ばれた場合、 count は(処理された)プレフィックスアー ギュメントになります。
Command: split-line
(短かく!!) この関数は、カレント行を分け、ポイントの後の(行の)部分を垂直に 下に動かし、前にあった場所のすぐ下の行とします。そこまでのスペースを開ける のは indent-to によるタブとスペースの組み合わせで行ないます。ポイントのポ ジションを返します。
以下の例において、(split-line) が呼ばれた時、ポイントは t と h の間に位置 しています。結果の 2 番目の行は 1 つのタブと 1 つのスペースを h の前に持ち ます。ポイントは(まだ)最初の行の終りの t のすぐ後に位置しています。
---------- Buffer: foo ---------- This is the line before ---------- Buffer: foo ----------
(split-line)
=> 4433
---------- Buffer: foo ---------- This is t he line before ---------- Buffer: foo ----------
Command: open-line count
この関数は、(ポイントは動かさず) count 個のニューラインをカレントバッファ のポイントの後に挿入します。
インタラクティブに呼ばれた場合、 count は(処理された)プレフィックスアー ギュメントになります。
次の例において、(open-line) が呼ばれた時、ポイントは t と h の間に位置して います。その後、ポイントは(まだ)最初の行の終りの t のすぐ後に位置していま す。
---------- Buffer: foo ---------- This is the line before ---------- Buffer: foo ----------
(open-line 2) => nil
---------- Buffer: foo ---------- This is t
he line before ---------- Buffer: foo ----------