バッファに,タブ文字を挿入したいときは,C-q TABを入力しま す.
行の字下げの先へ移動するには,Meta-m
(back-to-indentation
)を実行します.このコマンドは,ポイントが行の
どこにあっても行の最初の空白でない文字にポイントを移動します.
現在行の前に字下げした行を挿入するには,C-a C-o TABと入力 します.現在行の後に挿入したいときはC-e LFDを使います.
C-M-o (split-line
)は,ポイントから行末までのテキストを縦
に1行下げます.これで現在行は2行になります.C-M-oではまずポイント
を空白やタブが続く限り,前方へ移動します.そしてポイントの後ろに改行文字
を挿入し,ポイントの桁まで字下げをします.ポイントは挿入された改行文字の
前に残ります.この点においてC-M-oはC-oに似ています.
2つの行をきれいにつなぐにはMeta-^ (delete-indentation
)を
使って現在行の字下げと改行文字を消去します.消去された部分は1つの空白で
置き換えられます.ただし,行の先頭や`)'の前,`('の後ろには空白
は置きません.ある行の字下げだけを消去したいのなら,その行の先頭で
Meta-\ (delete-horizontal-space
)を使います.これは,カーソ
ルのまわりのすべての空白とタブ文字を消去します.
複数行の字下げを同時に変更するコマンドもあります.Control-Meta-\
(indent-region
)は,TABで実行される字下げのコマンドをリージョ
ン内の各行の先頭で行ないます.数引数は字下げする桁を指定します.各行は左
右にずれて,それぞれ空白でない最初の文字が指定した桁に揃います.C-x
TAB (indent-rigidly
)は,リージョンのすべての行を引数で指定
した文字数分だけ右に(負の引数のときは左に)移動します.このコマンド名は,
すべての行がその分だけ(rigidly)横に移動することに由来しています.
M-x indent-relativeは,前の行の(正確には,最後の空白でない行の)
字下げ位置にそろえるものです.これにはポイントの前に空白を挿入して,ポイ
ントが字下げ位置にくるようにします.字下げ位置は,一連の空白の終り,ある
いは行の最後です.ポイントが前の行のどの字下げ位置よりもずっと右にあるな
ら,ポイントの前の空白を消去して,適当となった最初の字下げ位置にそろえま
す.それでも適当な字下げ位置がなければ,tab-to-tab-stop
が実行され
ます(次の節を参照してください).
indent-relative
は,Indented TextモードでのTABの定義です.
See section 自然言語用コマンド.