通常,補完はミニバッファで行なわれます.しかしある種の補完はすべてのバッ ファで行なうことができます.それはLispシンボル名の補完です.
コマンドM-TAB (lisp-complete-symbol
)はポイント前の
部分的なLispシンボルをそのときEmacsが知っているすべてのトリビアルではな
いシンボルと比較します.そしてそれらに共通している文字をポイントの位置に
挿入します.トリビアルでないシンボルとは,関数定義,グローバル値,プロパ
ティのいずれかを持っているシンボルをいいます.
部分的シンボルの直前が開きかっこなら,関数定義を持っているシンボルだけ を補完の候補にします.
バッファの部分的な名前が補完で一意に定まらず,また共通に付加できる文字 もなければ,補完の候補をすべて別のウィンドウに表示します.