M-x add-change-log-entryは,いつ,どのような理由でプログラムの変 更を行なったかを記録する手助けをします.このコマンドでは,個々の変更を日 付順に記述したファイルがあるものしています.標準設定では編集の記録は編集 中のファイルがあるのと同じディレクトリの`ChangeLog'というファイルに 蓄えられます.したがって,1つの`ChangeLog'ファイルにディレクトリ内 のすべてのファイルの変更が記録されます.
変更記録項目の最初の行は,名前と日付からなる見出しです.このような見出 しの行を除いて,記録の行はすべてタブで始まります.記録の1つの項目にいく つかの編集の記述を書くことができます.そして,それらはタブと星で始まりま す.M-x add-change-log-entryコマンドは,編集記録ファイルを読み込ん で,一番新しい項目が今日の日付であり,そのうえ本人の名前の場合を除いて, 新しい見出しを作ります.いずれにせよ,新しい変更記録が書けるように,見出 しのすぐ次に空白行が挿入されます.M-x add-change-log-entryコマンド が終了したときには,どこをどのように修正したかの記録を書く準備はすべて整っ ています.ただし,編集記録ファイルは自分でセーブしなければなりません.
編集記録ファイルはつねにIndented Textモードで読み込まれます.つまり LFDまたは自動詰め込みによって改行したときは,新しい行は同じ字下げ がなされます.これは,すべて字下げする必要がある項目内容を入力するのに便 利です.See section Textモード.
次にEmacsの編集記録で使っている書き方の例を示します.
Wed Jun 26 19:29:32 1985 Richard M. Stallman (rms at mit-prep) * xdisp.c (try_window_id): If C-k is done at end of next-to-last line, this fn updates window_end_vpos and cannot leave window_end_pos nonnegative (it is zero, in fact). If display is preempted before lines are output, this is inconsistent. Fix by setting blank_end_of_window to nonzero. Tue Jun 25 05:25:33 1985 Richard M. Stallman (rms at mit-prep) * cmds.c (Fnewline): Call the auto fill hook if appropriate. * xdisp.c (try_window_id): If point is found by compute_motion after xp, record that permanently. If display_text_line sets point position wrong (case where line is killed, point is at eob and that line is not displayed), set it again in final compute_motion.