タグテーブルの最も重要な使い道は,指定したタグの定義を探し出すことです.
find-tag
).
find-tag-other-window
).
M-. (find-tag
)は,指定したタグの定義を探すコマンドです.
タグテーブル全体からタグを文字列として探索し,タグテーブルの情報からタグ
定義のあるファイルとそのファイル内での定義のおおよその文字位置を得ます.
それから,find-tag
はそのファイルを読み込み,おおよその位置にポイ
ントを移動し,そこから定義の先頭のテキストを探し始めます.
引数が空の場合(RETだけを入力したとき)は,ポイントの前またはその まわりのS式が見つけるべきタグ名として使われます.S式に関しては, See section リストとS式を参照してください.
find-tag
の引数としてタグ名全部を指定する必要はありません.タグ
名の部分文字列で十分です.しかし,指定した部分文字列を含んだタグ名がたく
さんあるかもしれません.find-tag
は,タグテーブルのテキストの探索
によって動作するので,指定した文字列を含んだタグでテーブルに最初に現われ
たタグの定義を探します.同じ部分文字列にマッチする他のタグを見つけるには,
C-u M-.のようにfind-tag
に数引数を与えます.これは,タグ名を
読み込み,タグテーブルのテキストから最後に使われた同じ部分文字列を含む別
のタグを探します.本物のMETAキーが使えるなら,M-0 M-.と入力
するほうが,C-u M-.よりも簡単です.
バッファの切替ができるたいていのコマンドと同様に,find-tag
にも別のウィンドウに新しいバッファを表示するコマンドがあります.C-x
4 .は,関数find-tag-other-window
を呼び出します(このコマンドはピ
リオドで終ります).
Emacsはタグテーブルファイル`TAGS'とともに提供されます.このファイ ルはLispのライブラリのあるディレクトリにあります.この中にはEmacsのすべ てのLispライブラリとCのソースのタグがあります.visit-tags-tableで このファイルを指定してM-.を使えば,どのEmacsの関数のソースもすぐに 見ることができます.