ほとんどのキーはPictureモードにおいても通常の場合と同じ働きをしますが,
四分平面のスタイルで行なわれます.たとえば,C-fは,
picture-forward-column
を実行するように再割当されています.これは
必要ならば空白を挿入して,ポイントを1桁右へ移動するように定義されていま
す.その結果,実際の行末は変わりません.C-bは,
picture-backward-column
を実行するように再割当されています.これは
必要ならばタブをいくつかの空白に変換して,ポイントを常に1桁左へ移動する
コマンドです.C-nとC-pは,それぞれpicture-move-down
と
picture-move-up
に再割当されています.これらはポイントが正確に同じ
桁に動くように,必要に応じて空白の挿入やタブの変換をします.C-eは,
picture-end-of-line
を実行します.これは行の最後の空白でない文字の
後ろに移動するコマンドです.画面モデルの選択は行頭には影響しないので,
C-aを変更する必要はありません.
テキストの挿入は四分平面画面モデルに合うようにOverwriteモードで行なわ
れます(see section 副モード).挿入される文字は,既存のテキストを右へ押しや
るのではなく,1桁ずつテキストを置き換えます.RETは
picture-newline
を実行します.これは単に次の行のはじめに移動するだ
けなので,新しくテキストを入力すると,この行が置き換えられていきます.
テキストの消去や削除も置き換えになります.DEL
(picture-backward-clear-column
)は,直前の文字を消去せず空白で置き
換えます.C-d (picture-clear-column
)は,順方向に同じことを
します.C-k (picture-clear-line
)は,行の内容を削除しますが,
改行文字はバッファから削除しません.
実際に挿入を行なうには,特別なコマンドを使用しなければなりません.
C-o (picture-open-line
)は空白行を作成しますが,現在行のあと
に作成して行の分割はしません.C-M-o (split-line
)は,Picture
モードに合うので変わっていません.LFD
(picture-duplicate-line
)は,現在行の下に同じ内容を持つ新しい行を
挿入します.
実際の削除は,C-wやC-c C-d (delete-char
,他のモード
ではC-dに定義されている)によって行なうか,または,絵のための長方形
コマンドを用います(see section Pictureモードでの長方形コマンド).